下町くらし不動産

人が集い生まれた和田岬のニューカルチャースポット

2018年12月11日


兵庫区和田岬、兵庫運河に囲まれたこの町は、古くから造船業が盛んで沿岸部には三菱重工や川崎重工をはじめとした多くの工場が立ち並んでいます。地下鉄海岸線「和田岬」駅のすぐ近くには笠松商店街や工場で働く人々が愛する老舗食堂や酒場が点在し、懐かしい下町の佇まいが垣間見えます。そんなこの町に2014年にオープンした創作居酒屋「カルチア食堂」。築50年ほどのビルにできた「カルチア食堂」は、岡山県出身の幼なじみ二人、料理人の仲島義人さんと建築士の平井陽さんによって手作りで作られました。オープンした翌年の2015年には、「カルチア食堂」のお客さんとともに隣接した3階建ての元釣具屋ビル「となりビルヂング」の改修をはじめ、約1年で完成。現在、「カルチア食堂」の2階は常連さんの住居となり、3階には仲島さんが住んでいます。「となりのビルヂング」の2・3階は、デザイナーの住居兼事務所となり、1階はオープンスペースとしてイベントなどで使われています。

 

 

 

街を耕すビル | みんなでつくろう

本記事はこうべ空き家活用支援事業サイト「みんなでつくろう」より抜粋し掲載しております。

 

 

 

Q どんな建物を改装したの?しているの?

建物2棟なんですが、どちらも築45年ほどの3階建ての小さなビルです。最初に1棟目の1階にカルチア食堂を作って、経営が軌道に乗ってきた頃に、3階の空きスペースを改装して、アトリエ・ギャラリー「余白と公房」を作りました。

それから翌年、空き家だった隣の建物まで借りてしまって、3階は住居、2階は写真スタジオ、1階の用途はまだ決まってませんが、ただ今改装中です。突然和田岬にふざけた食堂兼酒場をオープンしたかと思うと、2棟目まで借りて改装始めたわけで。地元からは好奇の目で見られています。

 

 

物件概要 延床面積約100平米/鉄骨造3階建(カルチア食堂のビルヂング)、となりのビルヂングともにほぼ同じ)
かかった日数 カルチア食堂:4ヶ月 / 余白と公房:1ヶ月 / となりのビルヂング:2ヶ月〜(現在も改装中)
お金のこと [改装費] カルチア食堂:250万円(設備工事、厨房機器含む) / 余白と公房:20万円 / となりのビルヂング:200万円(既存解体撤去、設備工事含む)

 

 

Q なぜこの場所・この建物だったの?

和田岬の耕し甲斐のある土地柄にひかれました。

なおかつ、たまたま空いていたこの3階建てのビルヂングですよ!3階もあったら店だけじゃなく色々できるがん!和田岬ええがん!と。直感なんですが、間違ってなかったです。

【余白】、これ芸工大の松山君が見つけてくれたキーワードで、気に入っとるけん使っとんですが、少し寂れた感じ、空き家の多いこの町に、僕らが入り込んで楽しくやっていける余白を感じてました。あと平井は空海が好きなんで、和田岬については「大輪田の泊!」とか言って喜んでました。

建物ごと借りることでイメージがぐんぐん広がって、2階に平井が移り住んだり、3階を改装してギャラリーにしてみたり。色々可能性があるんで、視野が広がりました。隣の建物まで借りるという発想も、その流れですね。

少しリアルな部分に触れると、家賃が驚くほど安いのも魅力です。「カルチアのビルヂング」は3階建てですが、おそらく都内のちょっとしたワンルームくらいの家賃です。「となりのビルヂング」に至っては、三ノ宮のちょっとしたワンルームより安いですね。寛大な大家さんあってのことですが。

 

 

 

Q お気に入りの部分はどこ?

好きなものを好きなように組み合わせて作ってるんで、全てに愛着がありますが。

例えばテーブルや棚なんかも作ってみたら意外と上手くいったんで、調子づいてタイル貼ったりモルタル塗ったり。けっこうその場の勢いだったりするんですけど。友人の厚意で色んな種類のタイルを大量に入手できたんで、厨房内についてはタイルでかなり自由に遊んでます。息子に自由に貼らせたりして。

あととなりのビルヂングですが、もう釣具屋ではないけど、正面に掲げられた「釣具」の看板はしばらくそのままにしておきたいなあと思っています。この写真はその解体・改装チーム、名付けて“カルチア交芸団”です。後ろの「釣具」、ええ感じでしょ。

 

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つくった人

仲島義人さん・平井陽さんについてもっと知りたい方はこちら

 

カルチア食堂 仲島義人さん「酒場のマスターだからこそ出会えた、和田岬の町」

 

 

 

ヤスダヤビル家主/つくる人 平井陽さん 「週末だけでつくりだす豊かな空間と空きビル生活の実践」

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