• twitter
  • Instagram
  • facebook

神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

ぶらり、下町

老舗洋食店から韓国料理まで!下町を味わう長田エリアのランチマップ【後編】

2024.01.10

1月12日、13日に開催されるオープンファクトリー「開工神戸(かいこうこうべ)」。長田エリアを中心に、普段は出入りすることができないものづくり企業、約30社の製造現場を自由に見学いただくことができます。町の工場を巡りながら、ものづくりの現場を体感する2日間は、まち歩きにもぴったり。

この記事では、お腹が空いてきた時にぴったりのランチスポットを、神戸市税務部の若手職員有志「KOBE007」がご紹介します。(KOBE007のブログはこちら https://note.com/kobe_nagata_ward/m/mb92f7873b082

 

 

神戸洋食K2

新長田駅から徒歩6分、水笠通公園のそばに立つマンションの一階にある洋食屋さん。洋食屋さんの多い新長田周辺でも特に人気のこのお店。天井が高く広々とした空間の店内は木目調の温かい雰囲気で、女性客の多さも目立つ。かつては湊川で営業されていたK2だが阪神淡路大震災により一度消失、その後初代の味を引き継ぎ2代目として現在の場所で営業されている。メニューを開くとリッチ・エレガント・ロマン…とユニークな表記が並ぶがそれも含めて楽しんで欲しい。ちなみに西代駅も徒歩4分とアクセスが良く、開工神戸では新長田~西代間の工場巡りと合わせて立ち寄ると良いだろう。

看板メニューは『リッチ』

看板メニューの『リッチ』ことハンバーグの乗ったオムライスはぜひ体験して欲しい。チキンライスの上で踊るように揺れながらサーブされるふわトロオムレツ、さらにその上でどっしりと鎮座するハンバーグはまさに圧巻。上がったテンションそのままにいろんな角度で写真を撮りたくなるが、「熱いうちに食べないと…!」という焦燥感にも同時に襲われ心が大変忙しくなる。なおそれだけでも絶品だが余裕があればチーズもトッピングして贅沢に楽しみたい。他にも蟹味噌クリームコロッケ、エビフライ、チキンカツなど気になるメニューが目白押し。お店を出るころには「次はこれかな?」と目星をつけてしまう、そんな満足感いっぱいのお店である。

店舗情報

 

神戸洋食K2
神戸市長田区水笠通3丁目1‐1
営業時間:11:00~15:00/17:30~20:30(ディナーは土日のみ)
定休日:月曜日

 

季楽魚処 清本の店

駒ヶ林駅から西に徒歩5分。商店街の賑やかさから少し離れ潮風を感じ始めた頃、港近くの路地に佇む和食屋さんを見つけることができるだろう。木製の扉や看板からぬくもりが伝わってくる。ひときわ大きく店名が書かれた看板にある「名物あなご飯」、「漁港直送」の文字が印象的だ。店外に貼りだされたランチメニューは写真付きで「穴子天丼」「お造り定食」など魅力的な料理が並んでおり、見ているだけで喉が鳴る。店に入ると壁やカウンター、床までもが木目調で落ち着いた空気に癒される。獲れたての朝市魚、昼網魚を提供しているため、味、ボリューム、価格のどれをとっても大満足。漁の状況により出てくる魚はその日次第。絶品海鮮との一期一会を求めて今日も赴こう。

名物は『あなご飯』

正面の看板にも書いてある『あなご飯』を注文。ご飯、薄焼き卵、あなごと三層の構造だ。兵庫名物“焼き”あなごは、ご飯を覆いつくすほどたっぷりのせられている。 獲れたてのあなごは身がふっくらぷりぷり。“焼き“ならではの香ばしい風味と、甘めのたれの香りが重なり合って鼻から抜けた瞬間は幸せを感じる。獲れたてあなごたっぷりの丼、サラダ、みそ汁がついて1,500円と良心的な価格も嬉しい。
要予約のあなご相盛り丼は、焼あなごと煮あなごの両方をひとつの丼で味わうことができる。煮あなごのとろけるような柔らかさと、焼あなごのしっかりとした味わいを食べ比べることができるのも魅力的だ。全部のメニューを食べるために、何度も足を運びたくなる。

店舗情報

 

季楽魚処 清本の店
神戸市長田区二葉町8-1-1
営業時間:11:30~13:30/17:00~23:00
定休日:不定休

 

さんぺい

駒ヶ林駅から徒歩4分、粉もん激戦区の下町エリアにひときわ大きな看板で佇む。陽の光が明るく入る広々とした店内には、大きな鉄板カウンターとテーブル席。カウンターは目の前で粉もんが焼きあがる姿を見ることができ、まさに長田エキサイティングシートだ。そして顔を上げると至る所に有名人のサイン。「あの人も来てたのか…」と想いを馳せながら焼き上がりを待てる。ご夫婦の親しみやすい姿も印象的で、それもあってか常連さんが絶えない。なおこの近くには知る人ぞ知る界隈でも超ディープなスポット“丸五市場”もあり、下町グルメと下町あるきをセットで楽しむにもうってつけのお店だ。

関西人なら“お好み焼き定食”

薄くてギュッと味の詰まったぶた焼きは当然の如く絶品。絡みこむソースに食感残るザクザクキャベツ。まさにシンプルisザベスト。家で作るのも美味しいが、やっぱり誰かに作ってもらうと特別である。これなら何枚でも行ける気がする。お好み焼きだけで十分満足だが、せっかくなら関西人らしくお好み焼きをおかずに定食を足して欲しい。実はこの定食に付いてくるお味噌汁が具だくさんでめちゃくちゃ美味い。ちなみに定食はたったのプラス100円。美味くて安いはいつだって正義だ。ありがたく完食させていただく。下町らしい快活で朗らかな「ありがとうね!」を背に店を出るときは胃も心も満たされること間違いなし。ぜひお立ち寄りあれ。

店舗情報

 

さんぺい
神戸市長田区久保町3-9-5
営業時間:平日11:30~14:30/17:00~22:30
定休日:月曜日

 

元祖 平壌冷麺屋 久保町店

新長田駅から徒歩5分、老舗の銭湯「萬歳湯」がある通りに目を引くオレンジ色の看板。お店の名前を検索すると『平壌出身の初代が1939年に創業。日本で初めて平壌冷麺を提供したので「元祖」と看板を掲げています』とある。平壌冷麵を食べたことはなくても日本初なら一度は食べておかなければ。写真を撮りたくなる、いかにも美味しい物が出てきそうなお店の面構え。店の前にはメニューが貼られている。外が寒くても温麺がある、お得なセットメニューがある、入らない理由がない。
元祖平壌冷麵屋はここの他に本店と川西店の2店舗あり。開工神戸の出展企業では東に2分歩くと神戸ザック研究所。

選べる組み合わせのランチ

当然看板メニューは冷麺。水キムチ(唐辛子を使わない漬け汁で漬けたキムチ)のスープを使ったさっぱり美味しい麺料理。スープは野菜の甘味と酸味の絶妙なバランスですべて飲み干せてしまう。体が温まる暖かい温麺や冬限定の味噌煮込みうどんなども勿論美味しいが、お店の解説によると本場では暖かい部屋で冷たい冷麺を食べることが冬場の楽しみの一つだったとのこと。
麺(小)+ご飯もの(ミニ)の組み合わせが選べる嬉しいランチセット(1,100円)あり。麺は冷麺・温麺・ピビン麺から一つ、ご飯ものは焼肉丼・ピビンバ・キムチ焼き飯(取材時はキムチ焼き飯は無し)から一つ選べる。腹ペコの方は冷麺の大きさを大や特大に変更可能。

店舗情報

 

元祖 平壌冷麺屋 久保町店
神戸市長田区久保町4-7-6
営業時間:11:30~14:30/17:00~20:00
定休日:水曜日

 

ロデオカフェ

新長田駅から南へ500m、地下鉄駒ヶ林駅からは北東へ500mと、ちょうど両駅の真ん中あたり。2号線から本町筋商店街に入り少しだけ進むと、右手にかわいい小さな三輪車が2台お目見え。その奥にあるガラスと木の扉が目印。店内は暖色の照明に包まれ、穏やかな時間が流れる。広々とした店内は奥にソファー席、手前には背もたれがなんともおしゃれな椅子とテーブルが並ぶ。歓談中の方も多いが、一人でゆっくりしたい方も楽しめる決してにぎやかすぎることのない、落ち着いた空間。時折、お店の方と常連さんとの軽やかなやりとりも心地良く聞こえてくる。席に座り、渡されたメニューの分厚さにびっくり。全メニュー制覇を目指して、今日の一品を選ぼう。

本日の日替わりランチは『ほうれん草&サーモンのクリームパスタ』

日替わりの「本日のランチ」はパスタとスクランブルエッグの2種類。今回はパスタをセレクト。まろやかなクリームにサーモンの程よい塩気が合わさり、濃厚ながらも家庭的でほっこりできる味だ。細めの麺にしっかり絡ませてから口に運ぶ。食後には、熱々の紅茶とさっぱりしたゼリーで別腹までしっかり満たしたが、800円と大変リーズナブル。奥に写るのは通常メニューの明太子のパスタ。太めの海苔に明太子のソースが絡み、食べ応え抜群だ。パスタに先んじて運ばれてきたこんがりと焼けたトーストに思わずガッツポーズ。とろりと蕩けるバターと、薄めのトーストならではのサクサクとした食感が相性抜群。「喫茶店らしさ」も楽しめる一品だ。

店舗情報

 

ロデオカフェ
住 所:神戸市長田区腕塚町3丁目1-19
営業時間:8:00〜16:30
定休日:不定休

 

 

ぶらり、下町一覧へ