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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

ぶらり、下町

ストリートフードからエスニックまで!下町を味わう長田エリアのランチマップ【前編】

2024.01.09

1月12日、13日に開催されるオープンファクトリー「開工神戸(かいこうこうべ)」。長田エリアを中心に、普段は出入りすることができないものづくり企業、約30社の製造現場を自由に見学いただくことができます。町の工場を巡りながら、ものづくりの現場を体感する2日間は、まち歩きにもぴったり。

この記事では、お腹が空いてきた時にぴったりのランチスポットを、神戸市税務部の若手職員有志「KOBE007」がご紹介します。(KOBE007のブログはこちら https://note.com/kobe_nagata_ward/m/mb92f7873b082

 

志ば多

新長田駅から南へ徒歩7分、“二国”を越えて本町筋商店街に入る。下町のにおいを感じ始めるとすぐのところにお店を構える志ば多。創業は戦後間もない昭和22年、現在は3代目という粉もんで有名なこの地域でも指折りの老舗店である。定番のぶた焼きから、すじ焼き、モダン焼き、ハイカラ焼き…と気になるメニューが沢山。中には三国志焼きなんていうメニューも。白ご飯を置かない代わりにトッピングの工夫と豊富さをウリにしているという。老舗にあってどんどん新しいメニューが生み出されるこの進取の気性もきっと長年愛される秘訣だろう。いろんな角度からの下町グルメをぜひ楽しんで欲しい。

“すじ”ってなんやねん

この辺りで粉もんに食べ慣れていればピンとくる“すじ”。ぼっかけともいう。いずれにしても馴染みがない人にとっては「なにそれ」という感じだろう。つべこべ言わずとりあえず食べてみて欲しい。マスターもおすすめのすじ焼きは、お店でじっくり煮込まれた牛すじとこんにゃくがゴロゴロと入っており、甘辛い肉のうまみと大きく刻まれたプリプリ食感のこんにゃくがたまらない。「とりあえずビール」のノリでいつもぶた焼きを頼んでしまう筆者にとって、改めて感じるお好み焼きの面白さがあった。ちなみに、モダン焼きを初めて出し始めたのもこの志ば多であり、実はモダン焼き発祥のお店とのこと。しまった、こちらも食べておくべきだった。

店舗情報

 

志ば多
神戸市長田区腕塚町2-2-9
営業時間:平日11:00~14:30/17:00~20:30
定休日:水曜日

 

 

SAIGON★Truonghai ベトナム料理サイゴンチュンハイ

地下鉄海岸線駒ヶ林駅から徒歩3分、地下鉄西神山手線・JR線新長田駅から徒歩6分、新長田合同庁舎の前にあるベトナム料理屋。赤い暖簾をくぐると店内はプラスチックの椅子にライオンが描かれたかわいらしいテーブルが並んでおり、まるで本当にベトナムに来たかのような雰囲気が味わえる。メニューを開くと様々な種類のフォーやまぜそば、バインミーがあり胸躍らせること間違いなし。味付けも全体的に日本人好みなのでベトナム料理初心者にもおすすめである。女性客が多いが、ランチはセットにするとメインのまぜそばやフォーにバインミーなどのサイド、そして小鉢がついており1000円でボリューム満点なので男性客でも楽しめるだろう。

心も体もあったまる“フォー”

寒い季節にぴったりなのが牛肉のフォー。優しく牛肉のうま味あふれる出汁に、つるっとした平打ちの麺が合わさっており非常に絶品だ。まずは出汁の本来の味をそのまま味わう。その後は付け合わせのライムを絞ったり、店内に置いている黒甘味噌やチリソースを足し、自分好みに仕上げる、これが南ベトナムのフォーの食べ方である。また、この他にもおすすめがチャーシューのバインミー。開業当初から出されているお店の看板メニューでパンがザクザク、中のチャーシューが甘辛い味付けで非常にマッチしている。トッピングも豊富なためその時の気分で違った味わいを楽しめるのもいいポイントだ。

店舗情報

 

SAIGON★Truonghai ベトナム料理サイゴンチュンハイ
神戸市長田区久保町4丁目3-7
営業時間:11:00~14:00/17:00~22:00
定休日:木曜日

 

韓国料理 神戸ポチャ

駒ヶ林駅から北西に200m、新長田駅からは南西に500m。大正筋商店街から昭和筋に逸れた道にある、ポップな看板が目印の韓国料理屋。
早く行かないとランチが売り切れてしまうこともあるため足早にお店に向かう。ネオン看板が光り輝く店内は、インスタ映え間違いなし。まだ日中であるにもかかわらず、夜に韓国の飲み屋に来たような気分を味わえる。テレビには韓国の音楽番組が流れており、韓国アイドル好きにはたまらない。
韓国出身の店主が作る家庭料理は、韓国から直接輸入した調味料を使用しているため、本場の味を楽しむことができる。インスタグラムで紹介される「今週ランチメニュー」がおすすめ。毎度チェックが欠かせない。

今日のメニューは「タラスープ」

「今週ランチメニュー」では、2日ごとに変わるメニューを提供。今日のランチメニューは
タラスープだ。ランチメニューには複数のおかずがついてきて1000円。今日のおかずはキムチや卵焼きを含む5種類。しかも、辛いキムチと辛くないキムチ、2つの味が楽しめるのだ。白米もキムチと一緒に食べれば、飽きることなくどんどん箸が進む。
好みに合わせてスープ(辛い/辛くない)が選べるのもありがたい。今回は辛くないスープをチョイス。ふわふわの大きいタラがごろごろとたくさん入っており、スープなのに食べ応え抜群。海鮮のうま味がしっかり染みこんだ優しい味のスープで、冬の寒さに冷えた体も温まる。

店舗情報

 

韓国料理 神戸ポチャ
神戸市長田区腕塚町6丁目1-8109
営業時間:11:30~22:00(ランチは14時まで/日曜日ランチなし)
定休日:月曜日

 

焼肉のぶちゃん

新長田1番街商店街の真ん中、新長田駅から徒歩3分の位置にあるまちの焼肉屋さん。いつも活気に満ちており、「今日は満席じゃありませんように…」と祈りながら扉を開く。店内はとても綺麗で、テーブル席に加えて掘りごたつの座敷もある。夜の焼肉も推したいが、お昼に新長田駅に来たからにはランチ定食の豊富さも楽しんで欲しい。焼肉、ビビンバ、ホルモンスープ…と定食メニューがずらり。開工神戸での立ち寄りを皮切りに、ランチメニューの全制覇に挑戦する猛者も現れるのではないか。鉄人広場もすぐそばなので、ついでに28号を見ていくのも良い。

あっつあつの美味さ

店員さんにおすすめを聞いたところ迷いなく「おすすめ定食とテールスープ」と返ってきた。こちらも迷いなく「じゃあそれで」と返す。おすすめ定食はロース・赤身・上カルビの焼肉定食となっていて、お昼からのこの贅沢さに小さく笑みがこぼれる。驚いたのはテールスープ。下にコンロでも付いているのかと思うくらいグツグツと沸き立った“石焼鍋”で出てきた。中には極太の牛骨が。歩き回った身体にグッと染みわたる、肉のうまみと塩辛さ…。これは白ご飯が止まらない。ちなみにご飯はおかわり可能。寒いこの時期、火傷しないよう気持ちを抑えてゆっくり味わうこと。これは午後からも頑張れそうだ。

店舗情報

 

焼肉のぶちゃん
神戸市長田区大橋町5-3-1アスタプラザイースト109
営業時間:11:30~14:30/17:00~23:00
定休日:火曜日

 

焼肉・もつ鍋 みやび

新長田駅から南へ8分ほど、地下鉄駒ヶ林駅からは7分ほど北東へ進む。本町筋商店街の2号線側、地面と相性抜群の鮮やかな色の壁面と重厚感のある看板が目印。暖簾をくぐって引き戸を開けると、店内にはソファー席が複数あり、家族や同僚と談笑しながら食事を楽しんでいる。平日昼間も賑わっており、満席で出直す日も。今回は2度目のチャレンジで無事にいただくことができた。お店の方はにこにこと明るく迎えてくださり、とても和やかな雰囲気。テレビではお昼の番組が流れ、気取らずリラックスして過ごせる。ランチメニューはごはんのおかわりが1杯まで無料。しっかりお腹を満たして午後も頑張ろう!と気合を入れて店を後にした。

一度は食べてほしいもつ鍋

このごろ、寒い日が続きますね。こんな日は体の芯から温まりたくなる。看板にも掲げられている「もつ鍋」。ナムルとご飯付きのもつ鍋定食は1000円とお手頃価格だ。
「お待たせしました」と運ばれてきたもつ鍋のスープは、想像とは違い真っ赤で驚いた。辛そうなスープを口に運んでさらに驚いた。見た目とは裏腹に甘さが口いっぱいに広がる。たっぷりのキャベツやもやしなど野菜のやさしい甘みと、もつの脂身からあふれるこってりとした甘み。そこに加わるピリリとほのかな辛味がアクセントとなり食欲をそそる。白ご飯との相性は抜群で、何度もおかわりしたくなる。
絶品もつ鍋を食べ終わるころには外の寒さも忘れて、心も体もあたたまっていた。

店舗情報

 

焼肉・もつ鍋 みやび
神戸市長田区腕塚町3-1-21
営業時間:11:30~13:30/17:00~21:30
定休日:木曜日

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