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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

下町日記

小笠原舞

六月十八日(土)

2022.06.30

「ピンポーン!」

近所の高校生が2人やってきた。
まだ新生児の娘を抱っこしに。
そのうち1人は私たちが退院してから、ほぼ毎日のように来ている。

彼女たちは、今4歳の息子が0歳の時から頻繁にうちに来ていて、
来た時には息子と遊んでくれる他、
テレビをみたり、お昼寝したり、Tiktokをしたり(今ドキ)、
夕飯を一緒に食べることも珍しくない。

まるで自分の家のようにリラックスしている。
私はこの光景を見るのがとてつもなく好き。嬉しくてたまらない。

1家族で子育てするよりも、いろんな人を頼る方がいい!と思っている私にとって、こうやって来てくれるのはありがたいことだし、彼女たちも何か困ったら頼って欲しいと思っている。そんな日が来ても、来なくてもどちらでもいいけれど。

*****

この日は、近所のうなぎ屋さんに一緒に娘を見せに行った。
そしたら、店のおっちゃんが
「よくうちにも来てたな〜。もう高校生か!」と言っていた。

そうやっていろんな場所に居場所をつくれるコミュニケーション力がある彼女たちを尊敬した。

大事なお金でプレゼントも買ってきてくれて、
優しさも兼ね備えている彼女たちが大好きだ。
いくつになっても、気軽に遊びにきてね!

登場人物

小笠原 舞|保育士起業家 / 合同会社こどもみらい探求社 共同代表 / asboi基地 代表 

大学では福祉を学び、社会人経験を経て、保育士となる。こどもたちから得た学びを広げることが、「Well-being=誰もがよりよく生きる社会」につながると思い活動中。2012年には子育てコミュニティasobi基地を、2013年には合同会社こどもみらい探求社を設立。2020年には、自主事業「おやこ保育園」をオンライン化し、全国の親子を対象に新しい子育て支援インフラを作っている。プライベートでは、神戸市長田区の下町情緒と多様性あふれる人々とのつながりの中で、夫とこども・柴犬との暮らしを楽しんでいる

著書:「いい親よりも大切なこと 〜こどものために”しなくていいこと”こんなにあった〜」

https://www.shinchosha.co.jp/book/350621/

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