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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

下町日記

柳谷菜穂

七月三日(土)

2021.07.03

土曜日だけれどやることがあったので、作業場である長田区久保町(一級建築士事務所こと・デザイン内)の作業場へ向かう。週末なので旦那氏と一緒に。

今日は依頼されている8パネルキャップの型紙おこし、の調整作業に入る(新長田で「柳谷縫務店」というなんでも縫製屋を営んでおります。)

昨日も同じ作業をしていたのだけれど、なかなかシルエットが決まらない。なんどもCADで修正を加える。ちょっとした角度で驚くほどシルエットがかわるので慎重に慎重に。型紙をおこしたら生地を裁断して縫製。の繰り返し。見本にしているキャップと並べてうんうんとうなずく。あともう少し。

隣で自分用のハットをつくっている旦那氏にも確認をお願いする。客観的意見がないとゲシュタルト崩壊を起こすので基本的には確認するようにしている。ありがたきパートナーーー!

そうこうしているうちに次の予定「苅藻の名店白馬焼肉店でハラミ」が迫る。正直いうと型紙をおこしながら頭の片隅ではハラミのことばかり考えていた。朝食はプロテイン200cc、お昼はフレンチトーストと胃袋にもかなりの余裕をもたせていた。3日前から白馬のハラミをSNSで予習する所業も。ぬかりはない。完璧のコンディションで挑んだ白馬焼肉店の和牛ハラミ。ほんとーーーうにおいしかった!実は2年ぶり2回目。何回食べてもおいしい。ほどよく脂がのっていて、くどくなくいくらでも食べられてしまう。おいしい。まじでなんだあれ。これにビールも加わればなお良しである。でもいまは我慢。

とにかく、死ぬまでに何回も食べに来られるよう、頑張ってたくさん働こうと思った。そんな1日でした。

登場人物

柳谷菜穂

1993年生まれ。神戸市在住。建築士。丹波篠山市の社寺建築を扱う工務店に3年間勤務した後、一級建築士事務所こと・デザインにて地域計画やまちづくりを学ぶ。「手のひらにおさまる仕事がしたい」と思ったことをきっかけに特技の裁縫を生かした「柳谷縫務店」を開業。神戸市長田区に作業場を構え、「縫う」をテーマにまちの困りごとを解決している。

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