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第2部 
「暮らしてみて気づいた、
人を頼ることの “ 先 ” にあるもの。 」

下町ぐらしに辿り着いた
保育士起業家が描く未来

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    筆者:小笠原舞(合同会社こどもみらい探求社 共同代表 / asobi基地 代表 / 下町ゲストハウスとまりぎオーナー)
    イラストレーション:和田直子

     

    こんにちは!保育士起業家としてコラムを担当させていただいている小笠原舞です。
    第1部では「子育てしやすい社会とは?」と題して、実際に私が子育てを長田でスタートさせた時のしんどさと、町の人のあたたかさに触れた感動エピソードを紹介させていただきました。今回は「人を頼ること」というのを軸に書いてみようと思います。最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!

    さて、いきなりですが質問です。
    Q.あなたは、頼り上手だと思いますか?
    様々な回答があると思いますが、こんなグラフを見つけました。

    2022年4月:BAILA アンケートより https://baila.hpplus.jp/work/style/47794

    どうしてこんな数字をお見せしたかというと、「頼る=悪いこと」だと考え、全部一人でやらなきゃ!と思っている人が多いなと感じているからです。
    本当にそうなのでしょうか?

    1部にも書きましたが、私も第一子の時には「自分でやりたい!」と張り切っていた身。ですが、この町で子育てをしていく中で、あれ?やらない方がいいのでは…と思うようになったんです。

    例えば、銭湯での出来事。

    週1回は行っている銭湯

    下の娘は、よく動く子。どこでもうろちょろしながら、おもしろいことを常に見つけているような個性です。そのため、私が髪を洗っている最中にもすぐにどこかに行ってしまいます。そんな彼女を追いかけながら洗っていると、隣にいた初対面のおばあちゃんが「私がこの子を見ておいてあげるわ!」と一緒に遊んでくれたのです。さらに「懐っこいから、このまま洗ってあげるわ!」と言って、娘の頭を洗ってくれるではありませんか!
    さすがに私も「わー、すみません」と謝ったものの、2人の顔をみてみると…
    娘もそのおばあちゃんも、とびっきりの笑顔だったんです。

    私が自分でやらないことで、おばあちゃんが笑顔になる。
    私が自分でやらないことで、娘が我が子のコミュニケーションスキルがあがり、さらに親以外の人に愛される経験が得られる。
    私が自分でやらないことで、私が自分のために使える時間が増える。

    頼ること=三方よし じゃないか!

    そんな体験は、銭湯以外でも。1部にも書いた喫茶店に、商店街、居酒屋さんでも起こり、すっかり私は頼ることが上手になっていました。

    頼ることの “ 先 ”にあるもの。
    人との関わりの中で感じられるもの。
    特別なことでもなく、日常にあるもの。

    子育てしやすい社会やWell-beingというキーワードに繋がるヒントがここにあると、自身の体験を通して感じています。
    3部では、この体験を他の人にも体験してほしいと思って家族運営している「下町ゲストハウス」についてのお話を。それでは、また!

    小笠原 舞|合同会社こどもみらい探求社 共同代表 / asobi基地 代表 / 下町ゲストハウスとまりぎオーナー

    1984年 愛知県生まれ、埼玉育ち。2016年から神戸市に移住。大学では福祉を学び、社会人経験を経て、保育士となる。自分らしさ全開で生きるこどもたちに魅了され、彼らから得られる学びを広げることで「誰もが幸せに生きる社会」につながると考え、活動をスタート。最近では多文化共生をテーマにする神戸の下町にて、暮らし・子育ての中での「Well-being」を実践・探求中。

    和田直子

    神戸市出身・神戸市長田区在住。
    嵯峨美術短期大学 洋画科卒。
    昭和の家庭用印刷機「プリントゴッコ」で神戸の風景などをモチーフに作品を作っている。
    神戸を中心に個展やグループ展を開催。
    https://www.wada-n.com/

    掲載日 : 2024.08.08

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