
すまいるネットによる新連載シリーズ「ちょっと怖い「すまい」のお話」がスタート!
住まいにまつわる少し怖いお話をフィクションでお送りします。
第1弾は「家賃が上がる日」
皆さんにもこんな日が訪れないことを祈ります。
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これは、住まいにまつわる少し怖い話です。
ある日、ポストにはいっていた一つの封筒。
更新のお知らせだと思って開いた私はしばらく言葉を失いました。
「次回契約更新時より、月額家賃を1万円増額させていただきます」
私は神戸市内の賃貸マンションで一人暮らしをしています。
入居してもうすぐ2年。駅にも近く、バルコニーからの景色も気に入っています。
ペットと暮らせることもあり、「しばらくはここに住むんだろうな。」」と思っていました。
「1万円?」
何かの間違いではないかと思いました。
月々の家賃は共益費を入れて8万円。
そこに毎月1万円が上乗せされるのです。
給料が増えるわけでもなく、毎月の生活費を考えると、とても簡単に受け入れられる金額ではありませんでした。
けれど、もっと怖かったのは別のことです。
もし断ったら、出て行かなければならないのではないか。
そんな考えが頭から離れなくなったのです。
ネットで調べると、「家賃値上げ」「退去勧告」など不穏な言葉が次々に出てきます。
気付けば不動産サイトを開き、同じ条件の部屋を探していました。
けれど、ペット可の物件はどこも高い・・・。
「こんな家賃、払えない」
「でも引っ越し代もない」
それに、ペットと一緒に住める部屋はそう簡単には見つかりません。
深夜2時を過ぎても、スマホを閉じることができませんでした。
翌日、思い切ってすまいるネットの相談窓口に電話しました。
すると相談員は意外なことを教えてくれました。
「通知が届いたからといって、その金額に決まるわけではありませんよ。」
通知が届いた瞬間に「決定事項になる!」と思い込んでいた私は、胸の奥で絡まっていたものが少しだけほどける気がしました。
話を聞くうちに、家賃には周辺の相場や建物の事情が関係することもあると知りました。
しかし、一方的な通知だけで全てが決まるわけではありません。
私は管理会社に連絡し、値上げの理由や根拠を確認しました。
「近隣の家賃相場も上がっていますので。」
担当者は淡々と説明しました。
その言葉を聞きながら私は、
「値上げは仕方ないのかもしれない」と感じました。
最終的には双方で話し合いを重ね、当初提示された金額よりも低い負担増で合意することができました。
あのとき相談せずに、一人で悩み続けていたらどうなっていたでしょう。
もしかすると、「もう仕方ない。」と無理をして受け入れていたかもしれません。
あるいは慌てて引っ越し先を探し始めていたかもしれません。
住まいの怖いところは、幽霊でも漏水でもありません。
封筒の中身の紙一枚でした。
それなのに、その夜の私には人生を変える通知のように見えたのです。
あの日、私を追い詰めていたのは家賃ではありませんでした。
「知らない。」という不安だったのです。
~今日の教訓~
家賃の値上げ通知が届いても、慌てて結論を出す必要はありません!
まずは理由を確認し、契約内容を見直しましょう。
一人で抱え込まず、専門の相談窓口を活用することが安心への近道です。
困ったときは、すまいるネットへご相談を!
※このお話は実際の相談事例をもとに、内容を一部変更して構成しています。
神戸市すまいの安心支援センター
“すまいるネット”
神戸市の公的なすまいの総合窓口
建築士やファイナンシャルプランナー、消費生活相談員、マンション管理士などの専門家がすまいに関する相談に対してアドバイスを行います。
そのほか、すまいに関するセミナーやイベントを実施。
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掲載日 : 2026.07.21


