
こんにちは。
和田岬在住、地下鉄海岸線旧居留地大丸前駅から鯉川筋を北側に徒歩5分のところで鳥を探している古着屋LOST BIRDの坂本ひろきです。
お店を元町に移したのはこの6月のことで、もっと遡れば、和田岬を拠点にLOST BIRDを始めたのは2021年の1月です。
その頃といえばコロナウイルスの影響で飲食店は限られた時間しか営業していませんでしたが、その当時は笠松商店街があって、周りにはもっと多くのお店があったと思います。
今では商店会もなくなってしまって、商店街のアーケードは撤去されてしまいました。
和田岬は再開発ラッシュなのかと思うほど、うちの周りの古い建物もどんどん更地になって新しいマンションがいくつも建ったりしてます。
街並みが変わるのは寂しいですが、ポジティブに捉えれば和田岬の人たちも世代交代して、和田岬は今生まれ変わろうとしているのかもしれません。
和田岬にただ住んでいる私たちには商業施設を誘致して町おこしなんて大それた事はできませんけど、下町ならではの“おもろいこと”をしてるって噂を聞いたので行ってきました!

そのイベントは「ワダミ市」
VISSEL KOBEのホーム戦に合わせて、元笠松商店街の跡地で開催されています。
地域の飲食店の方や住民の方が集まってフードや物販を出店されていて、中には和田岬のご当地ビール「和田岬ビール」や「和田岬Tシャツ」に「和田岬マドレーヌ」なども販売されていました。
そして、この日はなんと来場者にふるまい流しそうめんと、わたあめのプレゼントがありました。
お盆の真っ最中ということもあり、僕が滞在した1時間だけでも子どもからお年寄りまで地域の方や試合前のVISSELサポーターの方まで100人以上の人が来場してました。普段はみんなが素通りしている商店街跡地にテーブルや屋台が出て、子どもたちが走り回っていてお祭りみたいな賑わいでした。

元駄菓子屋さんの前で、ふるまい流しそうめん。

嬉しい綿菓子のプレゼント。

和田岬マドレーヌの販売。老若男女多くの人が来場していました。
そんな地域の人たちが楽しめるイベントを主催しているのはこの通りにお店を構えるbar BUZZのオーナー平井義也さん。
平井さんが何故、「わだみ市」を開くことになったのかお話を聞いてみました。

平井さん(オレンジのTシャツ)と地域の野球少年たち。
ーワダミ市を始められたきっかけは。
平井: 最初のきっかけはBUZZに来てくれる出張族のお客さんに和田岬はお祭りがあるけど、自分の地域にはお祭りもないし何もないという話をされて、もし自分の子どもが大人になった後でも自分の地元が誇れるように何かしたいなと思ったことです。
20年ほど前にも笠松商店街でお祭りをして人を呼ぼうという話があったんですが、その当時は観光資源やお客さんが来る目的も無くて、結局開催されなかったんです。だから、まずは神戸のブルワリーや飲料メーカーと協業して和田岬でできた真珠貝の粉末を入れた「和田岬ビール」や「ワダップル」をつくるところから始めました。

兵庫鉱泉所と協業でつくっているワダップル。
ー観光資源をつくるところから始めるなんて簡単にはできないと思います。
子どもたちの将来を考えたことが全ての始まりだったんですね。
僕はPTA会長をやっているんですが、和田岬近辺では新しくできた住宅に最近越してきた家族も多くて、以前は子ども同士は友達でも親同士の繋がりがあまり感じられませんでした。
僕はこの商店街で育ったので近所のお店のおばちゃんや、友達の家族と繋がっていることが当たり前だったんです。だから、子どもや地域のお店が集まることで、子どもの親も地域の人たちも繋がることができる商店街みたいなイベントができたらなと思いました。
最初は手探りで始めたので、自分のバーを営業した後から朝までかかって近所のお家に1000軒ポスティングを2年間で25回続けていたら認知してもらえるようになってきました。
その甲斐あって毎回来てくれる子どもたちや親御さん同士が繋がって、「次はいつ開催するんですか?」と聞かれることも多くなりました。
ー 深夜に25000枚もポスティングを続けた結果、目標通り地域のコミュニティをつくってしまったんですね。他にもワダミ市を継続していてよかったことはありますか。
毎回地域のお店を中心に20組くらいの出店者さんが代わる代わる出てくれています。
まだまだ小さなイベントですが、ワダミ市自体の知名度が上がっていることで、他のイベントにワダミ市枠として呼んでいただける機会が増えてみんなで出店したりすることができて各店の利益にも繋がり始めています。
さらに、来てくれる子どもたちが出店ブースのお手伝いをしてくれるようになりました。
僕がこの商店街から色んなことを学ばせてもらったように、子どもたちにもお店で遊びながら、商売や仕事について学んでほしいと考えています。

八百屋さんの出店を手伝う子どもたち。
ー ワダミ市の今後の展望はありますか。
具体的な目標というよりは、月に1度くらい復活する小さな商店街を100回、200回と続けていきたいです。
商店街がなくなって近くにスーパーもないので野菜の販売や出店を必要としてくれている近所の方々もいることが嬉しいですし、今回の流しそうめんや餅つきといった季節ごとの行事も
誰かがやらなきゃ子どもたちは体験できないまま大人になって文化自体も無くなっていきます。
何より単純にめっちゃ開催してる祭ってすごいですし、地域や子どもたちのためにもずっと続けていきたいですね。

道幅4mくらいの元商店街通りに溢れんばかりの人が集まっていた奇跡みたいな景色。
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LOST BIRDの買い付けで東南アジアを旅しています。
東南アジアでは至る所でこんな風に青空マーケットが開かれています。むしろ、そういう光景がないと不安になるくらいに。
大人は買い物を楽しんで、子どもたちが走り回っている光景を見てるだけで元気もらえますよね。地域のコミュニティも感じて治安的にも安心しますし。
だから自分の住んでいる地域でこういったお祭りみたいなマーケットがあると嬉しいです。
ワダミ市はまだ始まったばかりの小さな市場ですが、この新たな商店街の賑わいが大きくなって続いていくことを願います。
皆さんもVISSEL KOBEの際は少し早めに和田岬で降りて、ワダミ市に寄って行ってください。
それじゃあ、商店街跡で、またあとで。
気になるワダミ市の情報は平井さんのINSTAGRAM @yoshiya_hirai.wadamisakiよりチェックしてださい。
LOST BIRD
「鳥をソウサクしています。」というキャッチフレーズを掲げて、2021年に和田岬と塩屋にオープンした古着屋。現在は元町の鯉川筋に拠点を移して、海外で捜索したデザイン性溢れる古着や“鳥”をテーマに創作したオリジナルウェアの販売を行っています。
9月3日からまた古着と鳥をソウサクする旅に出ます。お楽しみに
住所 : 〒650-0011 兵庫県神戸市中央区下山手通3丁目6-2
アクセス : 神戸市営地下鉄海岸線 旧居留地・大丸前駅から鯉川筋を北側に徒歩5分
営業日:水曜定休 13:00-19:00
INSTAGRAM : @lostbird.kobe
坂本ひろき|古着屋LOST BIRD
神戸生まれ神戸育ち。
神戸芸術工科大学ファッションデザイン学科卒業後、アパレル企業での勤務を経て2021年に和田岬で古着屋LOST BIRDをOPEN。
妻と愛犬と和田岬在住。ファッションと動物と大衆酒場が大好き。
最近は海外買付の間に色んな都市の動物園や自然保護区を巡って鳥以外にも珍獣を探すことが楽しみ。
掲載日 : 2026.08.27


