
筆者:黒﨑 広稀(すまいるネット)
編集:岩本 順平(DOR)
写真:ぺぺ
駒ヶ林駅から徒歩3分のシタマチエリアに位置する、神戸市すまいの総合窓口「すまいるネット」のスタッフで3部に分けてコラムを書かせてもらいます。
第2部、筆を執らせていただきます。すまいるネットの黒﨑(くろさき)です。人事異動により4月からすまいるネットで働いています。みなさまどうぞよろしくお願いします。
「シタマチ」という言葉、兵庫区の下町で育った私にとっては聞き慣れた安心感のある言葉です。近所にある新神戸ドッグの造船の港は魚やカニを見つけて楽しめるスポット(港に迷い込んだエイを見て大はしゃぎ)、お腹が空いたら稲荷市場へ向かい駄菓子屋(六條商店)、ホルモン屋(中畑商店)、お好み焼き屋(ひかり)をハシゴできる環境、ずっと同じ昔話をしてくる近所のお酒をもったおじさん、いつも笑顔で挨拶してくれるおばあちゃんが「ちょっとおいで」と営んでいる喫茶店でジュースをご馳走になることも。幼少期、学生時代のことを今振り返ると、自慢できる素敵な町だと誇りに思っています。人のあたたかさを感じられるまち、それが私にとっての「シタマチ」でした。
社会人になってからも大好きな下町から離れられず、憧れであった市営地下鉄海岸線が利用できるエリアに移住し、そこでも下町暮らしを満喫しました。
そんな下町で過ごした私ですが、すまいに関して悩みがありました。それは「実家が暑くて、寒かったこと」です。リビングのみにエアコンがあり、自分の部屋の暑さ・寒さはそこにいたくないほどでした。ただ、家族全員がリビングに集まるので、家族仲は良く、コミュニケーションが取れる環境ではあったので、そういう部分ではよかったと感じています。
冬のお風呂は試練で、身体の湯冷めスピードは計り知れないものでした。
すまいるネットで仕事をする中で、「断熱」という言葉をよく耳にするようになりました。理解を深めていく中で、自身の健康面や建物に対して断熱がもたらす効果は高く、身をもって感じるようになりました。そして、実家が暑くて、寒かった要因のひとつとして、断熱性不足であることをここで知ることになりました。
すまいるネットが三宮のサンパルから新長田へ移転し、ちょうど6年が経ちました。
阪神・淡路大震災をきっかけに、すまいの総合窓口「すまいるネット」として2000年10月1日よりスタートし、この10月に開設25周年を迎えました。この25年の歴史の中でもすまいに関するトレンドは時代とともに大きな変化があり、耐震、空き家問題、マンション管理など様々な問題に取り組んでいます。次は「断熱」をテーマに普及啓発ができたらと思っております。
「省エネリフォームをしたいけど、どこの工務店に頼めばいいかわからない」などのお悩みの方がいらっしゃいましたら、すまいるパートナーを案内しますのでご相談ください。また、国から断熱工事に対して補助金が出る場合もあります。それ以外にもすまいに関する相談はすまいるネットまで。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。
黒﨑 広稀|すまいるネット
すまいるネットでは、広報やイベント企画を担当しています。「くろちゃん」と呼んでくれると喜びます。最近は、新長田周辺やSNSで人気の洋食屋さんに行くことです。オススメの洋食屋さんがあったらぜひ教えてください!
掲載日 : 2025.10.03