
寒くなったり暖かくなったり、どんな服を着ればいいのか悩むこの時期。
そして、気づけば、冬おすすめの過ごし方と言いつつ、春が目前になってきたことを感じ、記事の締切を焦りながら、シリーズ第2弾として、御崎公園のすぐ裏にある「豆醍珈琲」へ。
豆醍珈琲の上田さんが、少しの工夫で美味しく味わえるホットウイスキーの飲み方を教えてくれました。
真冬じゃなくても、肌寒さを感じる時期におすすめです。
先にお伝えすると、今回の取材を担当した私はウイスキー好きですが、ウイスキーって冷たい状態で飲むものという思い込みがあり、ホットウイスキーは飲まず嫌いでした。だけど、ホットウイスキーめっちゃええやん、と新たな扉を開くことができた今回の取材。
ホットウイスキーをただのウイスキーのお湯割りと侮るなかれ。
え?ホットウイスキー?関係ないなーと思った方も最後までご覧ください。
まずは、上田さんにホットウイスキーの基本から。
「難しく考えなくていいですよ。味噌汁みたいなもんです。その時あるもんで、好きにやったらいい」

冷蔵庫を開けて、ある野菜で味噌汁を作るみたいに。
家にあるもので、その日の気分で少し足したり引いたりする。
ホットウイスキーも、それくらいの距離感でいいそうです。
そう言いながら用意してくれたのは、“特別ではない”ウイスキー。
「スーパーでも普通に売ってるやつで十分です」
上田さんがよく使うのは、手頃な価格帯のスコッチ。
「そのまま飲むなら、もっと美味しいウイスキーはあります。でも、ホットにするなら、ちょっとクセがあるくらいがちょうどいい」
高価な銘柄である必要はなく、むしろ少しスパイス感があったり、わずかに飲みにくさがあるくらいの方が、温めたときにいい表情がでてくるのだとか。
上田さん流・基本のホットウイスキーレシピ
・ウイスキー:25〜30mlほど
・グラニュー糖:小さじ1/2程度
・はちみつ:少し
・クローブ:1粒
・レモンピール:皮だけ
レモンは果汁ではなく皮を使い、最初の一口目にふわっと香りが立つように。
クローブはそのまま入れると口に入ってしまうので、レモンピールに刺して浮かべるのが上田さん流。
「クローブは抜いちゃうより、入れっぱなしの方が香りがいいんです」

さらに面白いのは、その自由さ。
「レモンなかったら、みかんの皮でもいいし。ジャムがあったら、ちょっと入れても美味しい。甘みがいらない人は抜いたらいいし、ほんと何でもいいです」
“ちゃんと作るカクテル”というより、“暮らしの中にある一杯”という感覚です。
今回実際にいただいてみて驚いたのは、ウイスキーの印象がまったく変わったこと。冷たいグラスで飲むときのキリッとした強さではなく、ふわっと広がる香りと、やさしい甘み。体の奥からじんわり温まる感じが、今のこの季節にちょうどいい。
ホットウイスキーは、特別な準備も、特別な技術もいらない、少しの工夫と、家にある材料だけで十分、心も体もほっと一息つける飲み物でした。寒さと暖かさのあいだを行き来するこの時期。コーヒー屋さんで教えてもらった一杯を、ぜひご自宅でも試してみてください。
きっと、思っていたよりずっと、やさしい味がします。

豆醍珈琲(トウダイコーヒー)
兵庫区御崎町1-5-2
TEL:090-6746-4291
営業時間:12:00~16:00
※店休日は@todaicoffeeで確認を

上田 善大|豆醍珈琲 店主
掲載日 : 2026.02.19


