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今夜、シタマチで vol.32

ディープな新開地編
by井澤真優・古寺美由希

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「今夜、シタマチで」と題しての飲み歩き企画、今回は新開地エリアへ。 まちを案内してくれたのは、明後日デザイン制作所で働く井澤さんと古寺さん。仕事で出会ったイラストレーターのmomoさん、デザインヒーローの滝沢さんも加わり、同世代女性4人でディープなシタマチへ。同世代ならではの悩みも話しながら飲み歩き、ディープな新開地の夜をご紹介します。

文:古寺美由希 写真:井澤真優

こんばんは。
神戸駅の近くにあるデザイン事務所で働いている古寺美由希です。今回は私と先輩の真優さんと一緒に新開地で飲み歩きの取材の旅へ。

今回取材に行くにあたって私たちだけで行ってもいいけど、最近の仕事中は二人っきりが多いしどうせならこの機会に誰か誘ってみたい!という話の流れになり、新たに二人追加でお供してくれることになりました。

一人はお仕事でお世話になった、イラストレーターのmomoさん。キュートでポップなイラストが素敵。個人的に編み物友達で、以前一緒に編み物の会をした以来の再会。もう一人はKIITOのイベント「ちびっこうべ」の時に知り合った、デザインヒーローの滝沢さん。愛知県ご出身で、卒業後の就職を期に神戸にやってきたデザイナーさんです。二人とも話してみたかったのでとっても楽しみ!

当日、私は真っ赤なスウェットを着て行ったら、真優さんは青色のセーター。お互いびっくり!「テツ&トモやん笑」っていう真優さんのツッコミに、その日1日中じわじわ思い出しては笑ってました。(後ほど、登場します!)

お仕事も終えて18時半ごろ、新開地駅周辺でmomoさんと待ち合わせ。私たちがテツ&トモなことだけあって、何色の服で来られるか予想しながら、ソワソワした気持ちで新開地に向かいました。

(真:図らずも新開地のモニュメントBIGMANも赤と青。ちょこちょこ井澤からのコメントが失礼させてもらいます!)

momoさんとも無事合流し(ちなみにmomoさんの服は白色だったので、私たちはフランス国旗に進化)、滝沢さんはお仕事で19:30から合流とのことだったので、お先に3人で1軒目へ向かうことに。

1軒目に選んだのは「かるむしんかいち」
今回の取材の機会に、ちょっと新規開拓しようと目をつけてたところ。事前情報は最近できた居酒屋?という情報だけ。場所は新開地商店街の路地裏にひっそりとある。ちなみに、以前真優さんと一緒に行った熊メロンの近くにありました。

入ってみるとすでにお客さんが沢山。3人も入れるかな…?と不安でしたが、奥のお客さんが快く奥につめてくださり、なんとか場所を確保。立ち飲み居酒屋でこの日は女性店主さんが切り盛りされていた。(日替わりで店主さんが変わるらしい)お客さんとお話しながら、テキパキお料理を準備されていて既に楽しい雰囲気が。

一杯目はビールを選んで、早速スタート。一品目は山芋を使ったお料理を頼んでみました。優しいお芋の中にフワッと日本酒の風味。なんだか新感覚で不思議。おいしい!


こちらは一押しの、えびアボカドグラタン。焼きたてで、チーズの部分がフツフツ。これはもう絶対うまいでしょ!って見た目でやってきた。もちろんめっちゃおいしい。どれもこれも3人でとにかくおいしいおいしいと言いながら食べ飲み。

すると、先ほど奥へにつめてくださったお客さん二人が「日本酒、おいしいよ!」とおすすめしてくださる。

そう言われちゃったらね? 2杯目から日本酒スタートです。

かるむしんかいちは、板宿にある「かるむ」の別店舗で日本酒をすすめてくださったお客さんは板宿の店舗にかなり通われているそう。そのせいか、このお店にあるお酒についてめちゃくちゃ詳しい。
その頃私たちは、お互いの近況報告がひと段落したところで、次の店もあるし早くもデザートタイムに差し掛かろうとしており、干し柿でクリームチーズを挟んだものを注文。そして、これに合う日本酒をお客さんにセレクトしてもらった。もはやこの方は、ほぼお店の店員さんみたいでした笑。

なみなみと注がれた日本酒と干し柿とクリームチーズのデザート。ねっとりとした濃厚な食感がたまらない。個人的にこの日ここで食べたもので一番お気に入り。日本酒はそ〜〜っと飲むけど、溢れてしまっています。フレッシュでめっちゃおいしい。

(真:満足そうな顔をしている明後日チームのテツ&トモ。)

気になるメニューはまだまだあるけど、そろそろ滝沢ちゃんがくる!ということで名残惜しいけど、お店を後にします。奥のお客さんへさよならを告げ、次へ向かいます。こういう居酒屋での出会いもなんだか下町っぽい。

2軒目は「高田屋」
普段私たちがよく行く場所にmomoさんと滝沢さんと一緒に行きたいなぁと思っていたので、冬になるとすぐお邪魔しちゃうおでん屋さんへ。

お店の前で滝沢さんを待ちます。

私たちを見つけてすぐ小走りでやってくる滝沢さん。お仕事、お疲れ様です…!

高田屋にいざ入店。こちらも既にたくさんのお客さんでにぎわっていました。カウンターの前におでんがたくさんあって、入った瞬間にほんわりおでんの優しい匂いに包まれます。ただ、いつも利用している一階は満席だったため、高田屋にきて以来初の地下の座敷に案内される。地下にこんな広い空間があったとは!

席に着いたら、早速みんな本能のままに好きなおでんを注文します。こういう時好きなおでんの具は何?って話しがちで、この時も多分してたと思う。ちなみに私はもち巾着が一番好きです。

早速お酒も到着し、乾杯!お疲れ様!

メインのおでんたちも到着。どーん!と効果音がつきそうなくらい大きなお皿にたくさんのおでんがのっている。見た目からなんていう幸せ。これまで高田屋で食べてきて、こんなに大きな器で出てきたことがなかったので一気にテンションがあがってしまいました。4人で来たからこその光景。

「千と千尋みたい!」とmomoさん。確かにここまで大きいと、神々へのおもてなしかのような謎のめでたさがある。お豆腐と大根には白味噌が。一斉にみんなの箸がおでんに吸い寄せられます。

私が高田屋に初めてきた時に、真優さんからおすすめされたのがロールキャベツ。しみしみで肉の旨味がじゅわっとでてくる瞬間がたまらなく好きで、以来、好物のもち巾着より一番先に早く手が伸びるように。

(真:神戸では同世代で飲みに行くことが少なかったこともあり、この機会にとばかりにお互いの働き方、仕事の悩みを話し合う。momoさんはこの中で唯一フリーで活動されており、どんな風に仕事をとりにいくかという話には終始3人とも感嘆の声がもれる。いい刺激。気張らず等身大で語らう時間は、あっという間に過ぎるのです…。)

おでん以外にも、揚げ浸し茄子や揚げシューマイなど、なぜか揚げ物系を連続で注文。食べたいものを食べるのが一番幸せです。みるみるうちにあんなにあったおでんも無くなる。かなりお腹いっぱいになりました。二人とも高田屋を気に入ってくれたみたいで何より。お皿見てると見事にちょっとずつ遠慮の塊が残ってるのが面白い。みんなで何を食べたいか宣誓して一人ずつ平らげました。

さて、お腹いっぱいすぎて完全に動けなくなる前に次に行かなくては…!と居心地がすっかり良くなったこの座敷から重い腰をあげる。

(真:酔いが回ってテンションもUP。歓楽街の近さを感じさせる景観の中を練り歩く。)

3軒目は「八喜為(はきだめ)」
ラストは明後日ではお馴染みの八喜為。よく行っているのは新開地南店の方で、お昼の定食しか食べたことがない(ここの日替わり定食は、メイン料理に加えて串カツ、大きな茶碗蒸、小鉢がついてきて量が多くおいしいのに安い)。ということで、今回は初の本店で飲みに行ってみようという試みです。

お店を覗いてみると入店してみるとお客さんは2組くらい。おばあちゃんが既にいそいそと片付けをしはじめていました。え!終わりかな?と思い聞いてみると、もうラストオーダー時間の5分前くらいだけど全然入って!!と。よかったー。急いで注文します。

早速みんなで乾杯! みんなのチョイスはハイボールやレモンハイなどサッパリ系。

(真:ジョッキの持ち手に添える、滝沢ちゃんの小指の柔らかさに注目です。)

食べ物もタコきゅうり、きゅうりのキムチ、枝豆…注文してるもので相当お腹もいっぱいだったことを物語る。

ちびちびつまみながら近況とか、仕事の話とか、多分他愛の話など色々。記憶があまりないと言ってしまうとそうなりますが、これも飲み歩きの醍醐味とさせてください。

時刻は10時半ごろ。八喜為がcloseし、退店。

3件でお腹いっぱい、そして結構酔っ払ったし、momoさんもこれから大阪に帰らなきゃということで今夜はここでお開きに。
このあたりは意外と10時半で閉店する居酒屋が多いためか人通りがまばらな商店街。いつもならちょっと寂しい気もするけど、今日は4人もいるしなんだか心強くて堂々と道の真ん中を4人で闊歩。

新開地で初めてのはしご酒。たった3件だけだけど、とにかく楽しくて出会う人があたたかく不思議と居心地がよかった。近いのに、まだまだ知らないことばかり。もっとこのまちを知っていきたいと思いながら帰路についた。

掲載日 : 2024.12.27

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