今日は日曜日。
けれども、お昼は出勤して少し仕事を進める。
そんなわたしの休日のはじまりは午後3時から。昼からお酒を飲める楽しみが待っている!
後輩のみゆきちゃんと合流してお店へ向かう。
後輩といっても、年齢は同じなのでプライベートでは友達のよう。にしてくれている。
一件目は行ってみたかった「熊メロン」さん。
湊川公園のすぐそばにあるロゼワインとサンドウィッチのお店。
入り口横に「会員制」の札が目に入り、
一瞬気後れしてしまったけれど、さっき電話をしたから大丈夫!と
少しドキドキしながらお店に入る。
小さい店内に、きゅっとお客さん同士が寄り合うカウンターはどこかほっと落ち着く。
女性の店主さんと熊メロンが優しく出迎えてくれる。あ、好きなお店だ。
新開地にもこんなお店があるんだなぁ。と、嬉しい気持ちに。
開店と同時に入店して、あっという間に店内はお客さんで賑やかになった。
マスカットとホタテの白和えをいただく。
白和えは好きな食べ物ランキングベスト5に入る。
でも、わたしの“白和え”のイントネーションが独特でいつも聞き返されるのがオチ。
今日もみゆきちゃんにツッコまれた。
何度正しい“白和え”を聞いてもずっと直らない…直せない。
こんなに好きなのに。
好きが故に、イントネーションにまで感情が入っているのかもしれない。
好きな人や、もの・ことについて話すとき声色が変わるとよく聞くし…。
だとすれば、好きから降格しない限りわたしの“白和え”はずっとおかしなままだ。
でも、好きだから許してほしい。
ロースハムと胡瓜のサンドウィッチもペロリといただいて、
店主の今木さんの心遣いにもキュンとして、近々また来ようねとみゆきちゃんと店を後にする。
二件目も行ってみたかった「Lito」さん。
イタリア料理とワインのお店。こちらも湊川にある。
先日、東遊園地で開催されていた「NIGHT PICNIC」に出店されている際にお会いして、
店舗にも行きたいなと思っていた矢先、タイミングよく来ることができた。
黄桃を使ったこの一皿。
黄桃といえば少し硬いイメージがあるけれど、これはジューシーで甘くてやわらかい。
口の中に果汁がジュワッと広がる。近所の果実店で仕入れたそう。
店主の伊藤さん曰く、そこの店の果物の一部には「さわるな」の札が添えられていて
一見取っ付きにくいけれど、果物を大切に扱っている証拠だとお話されていた。
また、ロジックな考えのもと産地を選んで果物を仕入れていて、いいお店だとも。
この黄桃もその一つ。
さわるなの黄桃…。そう思いながら口に運ぶと、また違うおいしさを感じるから不思議。
その後もケッパーの花がとっても美しいこと、新開地の飲みのスタートが早いこと、
店主の伊藤誠人さんのあだ名が名前の要素がないテリーなこと。
そんなたわいのないお話をしながらの食事は、心もお腹もやさしく満たされた。
最後にいただいた和梨のパンナコッタは口角が上がりっぱなしだった。
みゆきちゃんに「めっちゃ笑顔やん」とツッコまれた。
また、好きなお店が増えた。
井澤真優|明後日デザイン制作所
1994年兵庫県三木市生まれ。神戸市在住。京都造形芸術大学情報デザイン学科卒。
2018年明後日デザイン制作所入社。グラフィックデザイナー。
掲載日 : 2023.10.09