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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

下町日記

中間アヤカ

三月六日(土)

2022.03.25

これまでの3週間を締めくくる成果発表、ということではないが、自分たちがやってきたことを一度パブリックに開いてみようと「オープンスタジオ」と称した小さな展示を行うことが決まった。作品制作を目的としないプロジェクトだったけれど、振り返ってみれば最初の贈り物から始まり、作ったもの、思いがけず出来たもの、見てもらいたいと思えるものがいくつか手元に残った。すでにアユは3日に自分のスタジオで展示を終えて、大盛況だった。私もオンラインでその様子を見せてもらって、お客さんと会話をしたりした。

今日は私のスタジオ「劇場|Gekijo」での展示の日。道路に面しているシャッターを全開にし、アユからの贈り物や、別府で撮った写真、録音したランプンと新長田の環境音、絵日記などを自由に手にとって見てもらえるように置いた。部屋の奥には体験コーナーを作り、アユに教えてもらった小枝を頭や腕に乗せて動くメソッドをお客さんにも体験してもらった。小枝は高取山で拾ってきたもの(公園は綺麗に清掃されているので枝1本落ちていないということに今回初めて気が付いた)。

11時から17時までオープンしていたが、思いがけずたくさんの人が訪れてくれた。遠方から足を運んでくれた友人もいたし、この3週間「劇場|Gekijo」で私が踊ったり作業したりしていたのを通りすがりにいつも目撃してくれていた近所の方も来てくれた。1日手伝ってくれたDANCE BOXの横堀さんとだっ君にも感謝。

はやくインドネシアに行きたい。けど、3週間ずっとアユと一緒にいたので今は少しひとりになりたいかも。たぶんアユもそう感じていると思う。

登場人物

中間アヤカ|ダンサー

別府出身、ロンドンを経て神戸に辿り着き10年目。国内外を飛び回りながら舞台に立つ長田区民。2018年度よりDANCE BOXアソシエイト・アーティスト。ダンスとしか呼ぶことのできない現象を、舞台上に、日常に追い求めている。2022年、「ここを劇場とする」を合言葉に長田区に仮設スタジオ「劇場|Gekijo」をオープン。 

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