
去年から参加しているイベント「開工神戸 KOBE OPEN FACTORY」。
このイベントは2日間にわたり、長田区周辺の地場産業を支える町工場や企業が30社以上参加し、「ものづくり」をPRするもの。
ワークショップや、普段は立ち入ることのできない工場内の様子を通じて、大人から子どもまでが五感で楽しめる、地域密着型の体験イベントである。
今回は気候の良い5月の開催となったはずなのだが。。。
午前中は視界が白くなるほどの豪雨と強風。。。
ちょっと心配もあったけれど、正午前には雨もあがり、そこから途切れることなく沢山の方が来てくれて、ひとまずはホッとする。
そして、ボランティアさんが居てくれることの安心感は半端ない。
弊社は靴を作る土台となる靴型=ラストという物を企画・製造販売している。
決して店頭には商品として並ばないけれど、靴を作る上では欠かせないアイテム。
お越しいただいた皆様には、実際に機械を稼働させたところを見て・聴いて・触れて、普段は見ることのできない工場のリアルを見学、体験してもらった。
普段履いてる靴の大半は、このラストがないと出来あがらないのだ。
同イベント参加企業の中に、靴工房や靴メーカーも参加していて、実際にどのように使われているか、その先に繋がるモノも案内できた。
私にとって「開工神戸 KOBE OPEN FACTORY」は、伝えること、気づくこと、そして慣れすぎた日々の仕事を改めて見つめ直すきっかけとなる場。
異業種とのつながりや、驚き・笑顔が生まれるそのすべてが、私にとって魅力的だと感じている。
大山郁子|有限会社大山 CAD/現場担当
1983年神戸生まれ。淡路島ジャパンフローラで植物に興味を持ちガーデンアドバイザーの経験を経るも、現在は創業50年以上続く家業である靴型(ラスト)の製造業を支える。1足でも長田から全国に繋がれるようラストを届けている。
掲載日 : 2025.06.09