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シタマチコウベ

下町日記

神戸新長田の大正筋商店街

廣田恭佑

八月八日(火)

2023.09.13

神戸新長田の大正筋商店街

私は今、大正筋商店街の理事長をしている。

元々はこの商店街のデザイン企画部長だったが、世代交代のタイミングで理事長になった。

自分に何ができるかわからなかったが、2年という任期ならやれるだけやってみようと思い引き受けた。

商店街理事会の目的は大きく2つ。

①商店街アーケードの維持管理

②商店街の賑わいづくり

①について、理事に入ってからわかったことだが、かなり深刻な課題があるようだ。

商店街にお店が入らないと維持するお金が集まらない。

しかも大層なビル群なわりに商店街組合は一階の道路面のみ、つまり2階や地下、脇道は商店街組合ではないらしい。

そんなこともあって、商店会費を払わなくてよい店舗への出店は増えるが、

肝心のメインストリートはなかなか店舗が増えないという構図になっている。

要は会費を払ってでもメインストリートに出店した方が得だと認識してもらう必要がある。

 

神戸新長田の大正筋商店街

②も賑わいとは、なんぞやから考える。

結局店舗の売上が上がる施策が求められているのだろうが、商店街に人がいないことには始まらない。

しかし方向性も決まっていなかったので、デザイン企画部長の時から訴えていた

”アート✖️緑化”を進めることにして、日々変化する商店街をまず楽しみに来てもらおうと思っている。

 

神戸新長田の大正筋商店街にできたアート

 

先日、ひっそりと新しいアートが完成して、

ちょっと嬉しい気分になりながら帰路で眺める。

登場人物

廣田恭佑|株式会社PLAST

理学療法士として回復期病院に勤務後、退院した患者さんが再入院しないように地域でフォローしたいと株式会社PLASTを起業。”まち支え”をコンセプトに地域に必要な医療・福祉を商店街の中で展開。現在では小児・高齢者デイサービスに加えて、福祉用具事業所、保育園、チョコレート店など10事業所を運営している。

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