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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

下町日記

齊藤由香

二月十三日(日)

2022.02.24

今日は冷たい雨。先日、人生初めての焙煎に挑戦。
煎っ太郎という小型焙煎機に生豆400gを投入。10分待つとパチパチと音がしてきた。
爆(は)ぜる音を1ハゼという。色が変わってきた。わくわく。
一旦音は治まり、再びバチバチ。2ハゼ、煎り止めした。
中深煎りの完成。あー緊張した。

主人はほぼ毎朝焙煎している。豆の選別、焙煎具合で味が大きく変わる為、そこは焙煎士の技量が試されるのだろう。凄く難しいと思った。
主人は自分の作ったコーヒーで、お客様に美味しいと喜んでもらえる事が一番の幸せ。常に勉強熱心。お店が綺麗なのも掃除好きな主人のおかげだ。私は、ドリップバッグを詰めるコツコツ作業が好きだし得意。

ないものを補えているのかはわからない。ケンカもよくする。
十年、一緒に頑張ってきた。この十年で、和田岬も変化した。
また十年後、長女は二十歳。
どんな風になっているだろう?

なんだか、読み返すとコーヒーの事ばかり書いているな。
つまらないな。でも、これが私。
毎日、仕事に家事に頑張っている私だ。
すぐに、いっぱいいっぱいになる私を支えてくれる家族、ありがとう。そして、これからもよろしく。

初めて焙煎した、コスタリカは少し苦かったけど美味しかった。
煙突からモクモク煙と香ばしい香り、和田宮さんの鳥居が見える屋上が好き。
明日は晴れるといいな。

登場人物

齊藤由香 | 岬の焙煎所

よく笑いよく喋る4歳差姉妹の母岬の焙煎所#ひとしのコーヒーを広めるため、宣伝活動中! 

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