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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

下町日記

仲島義人

十二月十二日 (日)

2021.12.28

和田宮さんで行われるこどもフェスタに、和田岬在住の 美術家・田岡くんとカルチア派(と言うチーム)で、こども向けワークショップに参加する。

田岡くんは物静かで口数は少ないけどユーモアがあって つくる事に実直で
 一緒にいてとても落ち着く。マイナスイオンがでている気がする。

何かおもしろいワークショップがしたいなと、
田岡くんと考えた結果、遠矢浜に捨てられている海ゴミを魚に見立てて、
海に見立てたブルーシートの上にならべて竹竿で釣って 分別して捨てる。
【遠矢浜釣り遊び】をする事にした。
思いがけず流行りのSDGsど真ん中なワークショップになって、
意図しなくても自分は社会の大きな流れの一部なんだなと思った
そういえば8年前カルチアをつくった時にDIY DIY言われた時も同じ事を思った。 

朝 お手伝いしてくれる絵描きのしげちゃんと遠矢浜の海ゴミを拾いに行った時
おっさん二人がゴミを漁ってる光景が我ながらヤバくて(これはこども達ひくんじゃなかろうか)
と不安がやってくるが、いざワークショップが始まると、
なんのその行列ができるほど大盛況で
みんな楽しんでくれて一安心
夢中で何回もゴミを釣っている子供達を見て
釣るとゆう行為には本能的な何かがあるのかなと、狩りと遊びの境目を思う。 

その日はステージがあって 空きがあったので
田岡くん しげちゃん 僕の三人で、ダイソーズ
(ダイソーで買った楽器やおもちゃで演奏する)
ゆうバンドを組んで演奏さしてもらう
開始30秒でおもちゃのトロンボーンが壊れて先っぽだけになったけどなんとか演りきった。
お客さんみんなポカーンとした顔してはったが
僕らは楽しかった。   それでいい。

ずっと茶番を探している。

一緒に遊んでくれる友達がいてほんとに幸せだ。 

登場人物

仲島義人|カルチア食堂店主

昭和の香り残る和田岬で「おもしろそうやん」の初期衝動で幼なじみの建築士 平井陽とカルチア食堂をつくる  

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