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下町くらし不動産 vol.26

古道具と古着がつなぐ、人とものの循環

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リノベーションされた空き家や空き地に伺ってレポートする「下町くらし不動産」。
今回は、2024年12月に兵庫運河のすぐそばにオープンしたレトロ雑貨と古着のお店「がらくたとボク。」をご紹介。「がらボク。」オーナーの小倉考祐さんと店長の横井正太郎さんのお二人に開店のきっかけや今後の展望を伺いました。

 

倉庫を活用して生まれた「がらくたとボク。」

神戸市営地下鉄海岸線「中央市場前」駅で地下鉄を降りて兵庫運河を渡り、運河沿いに歩くあること1分。
すぐに見えてくるのがレトロ雑貨と古着のお店「がらくたとボク。」元々、食品関係の倉庫として使われていた場所を改装し、お店をあけたそうです。
「本格的にお店としてオープンしたのは2024年12月ですが、営業日は不定期で、今は月に4-5回ほどお店をあけています。だから、実質まだお店をあけて1ヶ月くらいしか経ってないような感じです。今後、週に何日って決めて営業できるようになれるといいなと思ってます」
そう語るオーナーの小倉さん。本業であるリサイクル業をしていて、スタッフの横井さん(「がらボク。」店長)が古着が好きで、お店をやってみたいという話になり、店舗兼倉庫として使用できる物件をさがしていたとのことで。
「以前は食品関係の倉庫だったみたいで、冷蔵庫の跡も残っていました。リサイクル品や古道具を扱っているので、それを保管する倉庫としてちょうど良くて、1階は倉庫に、2階は店舗として活用しようと思って借りました」

「がらボク。」に並んでいる古道具や古着は、買い取りや空き家の整理で出てきたものが中心。使えるものを磨き直し、メンテナンスを施したうえで店頭に並べられています。
小倉さん「古着は横井が担当で、僕は正直詳しくないんです。『やりたいならやったら?』って感じで任せてます(笑)」
横井さん「ほぼ自分の好きなものを置かせてもらってます。空き家の整理で出てきた古着もあれば、業者から仕入れたものもあります」
業者から仕入れるときはスタッフ総出で選別したりしているそう。


最低限の手を加え、空間の味わいを活かす

「リノベーションは最低限ですね。DIYで床の板張りしたり、トタンを張ったり、電気工事は外注しましたけど、基本的には自分たちでやりました。もともとあるものをできるだけ活かしたかったんですよ」

確かに、店内には経年変化を感じさせるガラスの扉や、風が吹くとカタカタと鳴る建具がそのまま残っている空間。
「このトタンももともとあったもの。新しくするよりも、このままのほうが雰囲気がいいなと思って」
古道具と以前からの雰囲気を残した空間がうまく組み合わせられています。

最低限の改修をしながらも、「ブロック塀だけは積みました」とのこと。

お店の今後について聞くと、地域にもっと開いていくことを目指しているそう。
「不動産やリサイクルの仕事をしていると、どうしても印象が良くないこともある。でも、たとえばイベントを開いたり、町の人と関われる場をつくるなど、もっと地域に貢献していたいなって思ってます。もっといろんな人の身近な存在になれたらいいな、って」

その一環として、夏には横井さんの地元・長崎の「チリンチリンアイス」を店で提供する計画もあるようです。
「チリンチリンアイスって、丸くてシャーベットみたいなアイスなんですよ。神戸ではなかなか見かけないけど、昔ながらの味で、みんなに楽しんでもらえたらなって。売上だけを考えるんじゃなくて、地域に馴染んで、町の人と一緒に楽しめる場所にしたいですね」
ちなみに、「がらくたとボク。」では、フォロワー特典として全商品が一生半額という破格の仕組みがあるようです。
「半額っていうと、元値を高く設定してるんじゃないかと思われるかもしれません。でも、そんなことはしない。適正価格を設定したうえで、フォローしてくれた人にはずっと半額で提供する。継続して買ってくれる方に、長く楽しんでもらえたらなって」

現在、「がらくたとボク。」は週2〜3回の営業を予定しています。
「Instagramで営業日を告知しているので、来店の際はチェックしてもらえれば。フォローしてもらえたら、全商品半額ですし(笑)」

リサイクル品や古道具が新たな価値を得て、次の持ち主のもとへ渡っていく。「がらくたとボク。」は、ただの古道具屋ではなく、ものの循環と人の繋がりを生み出す場になっていく予感。
ぜひ、Instagramをフォローしてから訪れてみてください。
https://www.instagram.com/garaboku0728/

 

フォトギャラリー
取材の日にあった古道具の数々。入れ替わっている可能性は高いですが、ぜひ訪れる際の参考に。








 

掲載日 : 2025.03.19

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