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岩本順平 4th week 下町とビーサン

第4話「載せ残した写真」

 

週刊下町日和第4週目。
今回は番外編的に今回の企画で掲載しきれなかった写真たちをご紹介。

夏の1日をビーサンを履いて歩くとこの街の魅力をより体感した。
駒ヶ林周辺の漁港と路地、和田岬にある個性豊かなお店、そして、子どもたちが入り混じる景色、稲荷市場で見た大人が集まるディープスポット。
そしてそれをつなぐ海岸線。景色は見えない分、地下鉄の駅を降りてひろがる駅ごとに違う景色がおもしろい。この街の中にいろんな人がすみ、あつまる場所がある。

下町という言葉で括りきれないそれぞれの街の魅力を体験しに、ぜひこの街を訪れてみては。

岩本順平 3rd week 下町とビーサン

第3話「夕暮れから夜」

 

さて3週目。
場所はさらに東に移動し、地下鉄海岸線ハーバーランド駅を下車。そこから西に歩くこと5分。夕暮れの稲荷市場でビールを飲み始めた。

そういえば、稲荷市場には最近よく取材できている。
海苔巻き(お好み焼きをノリで巻いた)で有名なひかりさんを始め、中畑商店さんなどにもお邪魔している。この前来たときはひかりさんの取材のついでに、某テレビ局の取材用映像も撮っちゃうなど、面白い広がりがあった。普段映像を撮ってないので、かなりドキドキだったのだが、放送されたテレビを見るとなんとか使えていた模様。よかった。

中畑商店はスーパー魅力的なホルモンの串焼きを食べることができる下町風情溢れるお店で、神戸のB面を象徴するような場所。

記事を書きながら大変なことに気づいた。
この頃から食べながら、飲みながら撮影していて、どうも串焼きを撮り忘れていた・・・
本当にすみません。かなりおいしいので、ぜひお立ち寄りを!

 

次はスパイスカレーが有名なニューヤスダヤさんを訪れて、スパイシーな料理をいただく。


この辺りから、本当に楽しく飲むことに夢中になってきた。
飲み歩き取材になってしまったこの日、午前中からずっと歩いて撮影してきた影響が出始めたのでここからは写真をお楽しみください。

 

さらに続いて最近オープンしたサイクルショップ「PORT」へ。
バーとしても営業されていて、夜な夜な兵庫の面白い人が集まっている、ディープスポット。

店主の川ちゃんの魅力で面白い人が集まっているんだろう。

ニューヤスダヤさんも含めて、どんどん魅力的な場所ができていく。
そのそばには中畑商店さんやひかりさんを始め、歴史あるお店もあって、面白いお店には面白い人が集っていく。

そんな良い流れが生まれていることを感じた1日。

最終週もお楽しみに。

 

岩本順平 2nd week 下町とビーサン

下町とビーサン
第2話「身近にあったエディブルパークと駄菓子屋に集う大人」

 

先週に引き続き、長田で作られている「九十九のビーサン」を履いて下町を歩き回る。
地下鉄海岸線駒ヶ林駅から地下鉄に乗り数分でついた「和田岬」
いつもここに来るのはほとんどが夜。僕が一番、飲みに来ている街。

一人で飲みたい時も、誰かと飲みたいときにもここの街に来ている。
始めてきてからもう5年ほど経つはずで、町並みはそんなに変わってない気がする。
デザイナーや写真家の友人が集まる大好きなカルチア食堂を中心に、お向かいにあるタンがすごくおいしい焼肉の神戸亭や人生で初めて昆虫を食したバズというBARなどがあるすごくディープな場所だ。

早めに来れた日は、17時20分ごろから20時ごろまでの角打ち(酒屋の中に飲む場所が併設された下町スペシャルな場所)で、サラリーマンの方々に混じって瓶ビールと、横の方達の会話をアテにしながら飲んでいた。

そんな街のお気に入りスポット「淡路屋さん」に立ち寄る。
(淡路屋さんに関しての詳しい話は、今夜下町での森本アリさんの記事や駄菓子屋探訪をした記事に譲る。両方とも長編ですが、ご一読ください。)

ここには本当は子どもたちが溢れているはずなのに、週末の夕方だからか訪れるほとんどが大人。淡路屋さんではビールが飲めたり、アテが頼めたりと、子どもから大人までが楽しめる場所になっている。

淡路屋さんでのエネルギー補給が完了し、次に向かうは笠松商店街そして、和田宮神社。
笠松商店街には取材でお世話になったメゾンムラタさんや薬局の外観を残したまま営業されている韓国料理の立ち飲み屋さんがあったりと、これまたディープ。先ほど紹介した昆虫の食べることのできるBAR、バズさんもここにある。
(バズさんは昆虫を食べることに恐れを感じる方も楽しめるいい場所です。)

 

さて、その笠松商店街を抜けて、和田宮神社へ行こうとしていたときに、あった公園。
ふと見上げると夏蜜柑やザクロの木があった。とあるプロエジェクトで進めようとしているエディブルパーク(食べることができる果樹などが植えられている公園)がここにあるじゃないか。この公園いっつも通り過ぎてたけど、こんなことになってたんだー、と驚く。

この公園が普段どう使われているかわからないけど、ちゃんと収穫して、近くの家庭の中で食べられているといいのになーと妄想しつつ、後に。そういえば、新長田のマンションにはなぜかキウイが植えられてた。なぜか。

さて、和田神社はいつもの通り、綺麗で、街の中にいきなり森が出てきたような場所で、どこかの本で読んだ神社にある森が、大事な感覚(暗闇やなんとなく怖く感じること)を育てていたんじゃないかという記事を思い出した。

エディブルパークも含めて、和田岬のこの光景がのこっていくといいな。
と思いつつ、今週は和田岬までで筆を置きます。
次回は3軒はしごをしたハーバーランド駅周辺の記録を

 

最後の写真は駒ヶ林を出る直前に入った喫茶店にて。
これまた、同行した友人が頼んだソーダ水。
まさかメロンソーダだったとは。
ちなみに、前回の冷やし中華を頼んだのも同じ友人。
この人はもしかすると感覚的にフォトジェニックなものを選ぶセンスがあるのかもしれない。笑

 

 

岩本順平 1st week 下町とビーサン

下町とビーサンを題材に8月4回に渡ってお届けさせていただきます。

 

普段、このまちに住んでいて、つっかけやサンダルで日常を過ごし、同様にそんな気楽な履き物で日常生活を送る人々に囲まれていたので、あまり意識をしていなかったのですが、下町とビーサンってなんだか相性がいいんじゃないか、ということで、今回「下町とビーサン 」をテーマに写真を撮り始めました。4週にわたって、下町の景色とビーサン の調和を感じていただければと思います。

 

と言いながら、相性いいんじゃないか、という話は後付けで。実は、昔から活発だったゴム産業が活発だった長田はビーサンの生産(もちろんビーサンだけでなく)を支えてきた産地だった、そして、今も長田でビーサンが作られていて、しかもどうもお洒落らしい、という噂を友人が聞きつけまして、それならせっかくだし、なんかコラボしたいよね。ということで、動き出しました。

 

今回は、長田で作られている「九十九のビーチサンダル」と勝手にコラボさせていただき、駒ヶ林、和田岬、東出町、西出町付近を下町好きな方々と巡りました。

 

第1週目はエリアは駒ヶ林、テーマは「路地と長田の砂浜」ぜひご覧ください。

路地が多いと言われる駒ヶ林。家と家の間が狭く、生活が近い。
暮らしの匂いに溢れているエリア。
この場所で写真をもう何枚撮ったか分からない。
いろんなきっかけで長田らしい=下町らしい写真を撮ろうと思うと、自然と駒ヶ林か丸五市場に足が向く。そんなたくさん写真を撮らせていただいた場所。このエリアに僕も住んでいた。路地の中での写真。

路地を抜けるといきなり道が開ける。
いかにも海沿いの道。そこには漁港があって、毎朝船が出港して、朝7時30分からは水揚げされ魚が競りにかけられ、全国の料亭や魚屋さんに届けられる。ちなみに、去年の最後の仕事はこの漁港から漁に同行させていただき、しらす漁を撮影するというものだった。
この時期は何が獲れるんだろう。
秋には漁港の横の倉庫で、漁師の方から直接魚を買えるイベントなども計画している。

その近くには神社もあって、春には桜が咲いていい雰囲気のこじんまりと桜を味わるスポット。通行止めと書かれた防潮堤?の色がきれいに見えた。

歩いているとたまに出てくる謎なものたち。
この防潮堤に描かれたイラストは駒ヶ林のまちづくり協議会と若手のアーティストを支援する活動をしているNPO法人芸法がともに企画し実施したもの。子供たちのイラストが描かれている。地名にもなっている腕塚、平清盛のきっと親族のどなたかの腕塚がイラストとして描写されていた。笑

そうやって港あたりをうろうろしていると、まさか長田にまだ残っていると思っていなかった砂浜を見つける。いや、数年前にまだ砂浜が少しだけあると聞いていた記憶がそのときにふと蘇ってきた。
広さはそこまでないけど、確かに砂浜で。ビーチサンダルが喜ぶようなシチュエーション。
昔は砂浜があってねーと以前に聞いたお話も思い出しながら、今年初の砂浜に気持ちが上がる。

海を覗いてみると、結構大きな魚が。これ網で取れそう!とか思ってしまうくらいの近さ。それでも、きっと獲れないだろうと確信も感じながら。

最後はお昼ご飯の美味しそうだった冷やし中華(僕は、おすすめのちゃんぽん麺を食べた)の写真で1週目は終わります。では、また2週目に。