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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

前畑洋平 4th week

下  町  夜  景

普段は廃墟・産業遺産の写真を撮ることが多いが夜景撮影も行っており、昼間とは違う街や工場の表情を切り取っている。
神戸市営地下鉄海岸線沿線には古くからの歴史を持つ街が多い。今回の撮影では過去から現代に至るまでの経過の痕跡を、夜特有の陰影として浮かび上がらせたいと思う。

 

和田岬〜御崎公園駅周辺

和田岬が波を防ぐことで神戸港は良港となった。また、古くは名勝地であったが、南北朝時代には湊川の戦いの舞台にも。江戸末期には勝海舟が設計した砲台が設置。明治以降は三菱の造船所が造られるなど、工業とともに栄えた街となった。

 

終電直後の和田岬線。山陽本線の支線で、起点の兵庫駅から終点の和田岬駅までの一駅間のみで営業する盲腸線だ。

 

三菱重工業神戸造船所を路地から臨む。夜間でも巨大なクレーンが圧倒的な存在感を放っている。

 

和田神社の赤鳥居。背後にそびえ立つ神戸ウィングスタジアムとの違和感が面白い。

 

高松線の歩道橋から撮影したウィングスタジアム。まるで巨大な宇宙船が降り立ったような光景だ。

 

夜空に浮かび上がる造船所のクレーン。今回の連載ですっかりクレーンマニアになってしまった 笑

 

ひっそりとした夜の笠松商店街。新旧のお店が入り混じっていており、昼間は賑やかだ。

 

川崎重工業兵庫工場と兵庫運河。昔は運河分工場と呼ばれていた。敷地内には新幹線0系とこだまが展示されている。

 

 

前畑洋平 3rd week

下  町  夜  景

普段は廃墟・産業遺産の写真を撮ることが多いが夜景撮影も行っており、昼間とは違う街や工場の表情を切り取っている。

神戸市営地下鉄海岸線沿線には古くからの歴史を持つ街が多い。今回の撮影では過去から現代に至るまでの経過の痕跡を、夜特有の陰影として浮かび上がらせたいと思う。

 

地下鉄海岸線中央市場前駅周辺

神戸市中央市場本場は市民の食を支える重要な施設であり、日本で5番目に開場した歴史ある市場。また、周辺はかつて平安時代に平清盛が修築した港で日宋貿易の拠点であったり、初代兵庫県庁が置かれるなど歴史が深いエリアだ。現在も神戸港兵庫ふ頭として物流の拠点となっている。

 

島上町から高松線を西に臨む。左手に見える煉瓦建築が、かつて大手企業の社屋が立ち並んでいたことを物語っている。

 

神戸における明治期の三大土木事業の一つ「兵庫運河」。現在はキャナルプロムナードとして整備されている。

 

能福寺の兵庫大仏。夜の街を背景に撮影すると、三大仏で一番都会派の大仏様ということがわかる。

 

大輪田橋は大正13年に架設。兵庫の交通を支えた近代化遺産だ。運河への映り込みが眼鏡橋のように見える。

 

兵庫ふ頭から見た川崎重工業神戸工場。夜空に突き立つクレーンには、川重のリバーマークが施されている。

 

市場といえば「ネコ車」と「ターレ」。明日の仕事に備えて近くの鉄工所でメンテナンスをしてもらっているところ。

 

兵庫ふ頭の倉庫群では、昼夜問わずトラックなどの運送車両が行き交う。この景色を見ると兵庫が今も港町だと気づかせてくれる。

 

 

前畑洋平 2nd week

下 町 夜 景

普段は廃墟・産業遺産の写真を撮ることが多いが、夜景撮影も行っており、昼間とは違う街や工場の表情を切り取っている。

 神戸市営地下鉄海岸線沿線には古くからの歴史を持つ街が多い。今回の撮影では過去から現代に至るまでの経過の痕跡を、夜特有の陰影として浮かび上がらせたいと思う。

 

 

地下鉄海岸線ハーバーランド駅〜中央市場前駅周辺

前回、紹介した西出町と同じく東出町も港湾労働者や造船所工員が多く暮らしていた町。造船所の工場やクレーンを背にした下町を眺めていると、神戸がもつ重工業都市という側面を知ることができる。

 

新開地商店街から国道2号線を横断し、東川崎町を臨むと川崎重工業神戸工場のクレーンが見える。造船所で働く人たちが行き交った道だ。

 

東出町から新開地方面を臨む。国道2号線・阪神高速とJR線の高架が下町を開発から守る結界のよう。

 

労働者たちの生活を支えた稲荷市場。震災後も残っていたアーケード商店街も数年前に取り壊され、新しい街並みに生まれ変わろうとしている。

 

稲荷市場の最南端には下町風情が残るお店が今も営業中。根強いファンも多く、この日も遅くまで賑わっていた。

 

商店街の名の由来でもある松尾稲荷神社。700年以上の歴史を持つ由緒ある神社だが、ビリケン様が祀られていることでも有名。

 

窓の位置から、部屋毎に二段ベッドが配されていたと思われる建物。とかつては労働者の簡易宿泊施設だったのだろうか。

 

川崎重工業神戸工場の巨大な浮きドック。明治からの歴史を持つ造船所で現在も潜水艦の建造を行っている。

 

 

 

前畑洋平 1st week

下 町 夜 景

普段は廃墟・産業遺産の写真を撮ることが多いが、夜景撮影も行っており、昼間とは違う街や工場の表情を切り取っている。

神戸市営地下鉄海岸線沿線には古くからの歴史を持つ街が多い。今回の撮影では過去から現代に至るまでの経過の痕跡を、夜特有の陰影として浮かび上がらせたいと思う。

 

地下鉄海岸線ハーバーランド駅周辺

ハーバーランド駅周辺にかつては東の浅草と並ぶ繁華街であった新開地や、日雇い労働者や港湾労働者が多く暮らしていた西出町、遊所として栄えた佐比江町がある。

海側から見た新開地商店街。夜はビッグマンと街路樹に明かりが灯る

 

赤提灯の光を見て、初めて路地奥に店があることに気づく

 

川を埋め立てて作られた新開地商店街。季節問わず、夜にはイルミネーションが灯る

 

夜の西出町。かつては多くの日雇い労働者向けの宿泊施設が立ち並んでいたという。

 

佐比江町の銭湯跡。背面にある高層マンションとのコントラストが面白い

 

現代の西国街道である国道2号。遅い時間でも車の行きは多い。

 

湊町付近のJR高架下。耐震工事で建物の解体が進む。撮影中に車輌が通過し、光跡が残った。