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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

週刊下町日和

前畑洋平 4th week

2020.06.29

下  町  夜  景

普段は廃墟・産業遺産の写真を撮ることが多いが夜景撮影も行っており、昼間とは違う街や工場の表情を切り取っている。
神戸市営地下鉄海岸線沿線には古くからの歴史を持つ街が多い。今回の撮影では過去から現代に至るまでの経過の痕跡を、夜特有の陰影として浮かび上がらせたいと思う。

 

和田岬〜御崎公園駅周辺

和田岬が波を防ぐことで神戸港は良港となった。また、古くは名勝地であったが、南北朝時代には湊川の戦いの舞台にも。江戸末期には勝海舟が設計した砲台が設置。明治以降は三菱の造船所が造られるなど、工業とともに栄えた街となった。

 

終電直後の和田岬線。山陽本線の支線で、起点の兵庫駅から終点の和田岬駅までの一駅間のみで営業する盲腸線だ。

 

三菱重工業神戸造船所を路地から臨む。夜間でも巨大なクレーンが圧倒的な存在感を放っている。

 

和田神社の赤鳥居。背後にそびえ立つ神戸ウィングスタジアムとの違和感が面白い。

 

高松線の歩道橋から撮影したウィングスタジアム。まるで巨大な宇宙船が降り立ったような光景だ。

 

夜空に浮かび上がる造船所のクレーン。今回の連載ですっかりクレーンマニアになってしまった 笑

 

ひっそりとした夜の笠松商店街。新旧のお店が入り混じっていており、昼間は賑やかだ。

 

川崎重工業兵庫工場と兵庫運河。昔は運河分工場と呼ばれていた。敷地内には新幹線0系とこだまが展示されている。

 

 

《6月紹介》週刊下町日和、第10弾のアーティストは、神戸在住の写真家・産業遺産コーディネーターの前畑洋平さん。 1978年生まれ。京都府出身、神戸在住。写真やツアーを通じて、産業遺産の価値と魅力を発信すべく活動中。

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