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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

下町日記

池内宏行

十月十六日(日)

2022.11.09

仲のいい革靴職人さんがイベントでライブをすると聞いていたので、駒ヶ林の町に足をのばした。
初めていく場所だったので、こんなところでしてるんかいなと思いながら路地を進むと本当にしていた。

食べ物やコーヒーも売っており、食後だったけど気になったのでサモサを購入。
インド料理だということで、カレー風味。
スパイシーだけど甘みもあってぺろっといけた。

雑談をしながらふと隣をみると、獲れたての鮮魚が楽しめるマーケットが開かれていた!
魚好きとしてはなんたる大失態!
「海と、魚と」というイベントだったらしい。
もう終わりの時間だったようで、ポリ袋に新鮮な魚を入れて持って帰る人を羨ましく眺めながら祭りの後の写真だけでもとパシャリ。
定期開催しているそうなので、次は来ようと固い決意。

戻ってみるとエンターテイナーのおじさまのステージが始まった。
「かえり船/田端義夫」という曲に乗せながら船のついた紐を引っ張り、板の上を一周するというなんともミニマムなショー。

表情を一つ変えず、淡々と進める感じにだんだんとジワってくる。
小規模イベントならではで、すごくいい刺激になったし、クリエイトの原点を見た気がした。

最後は仲のいい革靴職人さんのライブ。
普段歌っているところを見ているわけではないので、ちょっと新鮮。
涙腺がガバガバの私はなぜかウルっとしながら見届けた。

登場人物

池内 宏行 | HIROYUKI IKEUCHI STUDIO

1985年兵庫県生まれ
兵庫県神戸市を拠点としながらデザインワークからクラフトワークまで、出会う人との関係性の中で立ち位置をフレキシブルに変えながら、ものづくりをトータルで行なっている。
モノが飽和している状況で、常に新しい可能性・常識を探究し、「思考を促す」ような問いかけるデザインを心がけている。

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