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淵上俊介

十月四日(火)

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    - 神戸 × 船 -

    神戸は港町。
    神戸港が開港して150年以上を迎えている。
    日本を代表する国際貿易港として様々な産業が栄えたのもひとつの要因なのではないでしょうか。

    その船関係の仕事で私が携わっている、
    お仕事をご紹介しようと思います。

    神戸港には世界各国から船が着港し、
    人や物が往来し、再び必要な物資を積み航海していきます。
    その物資の中に木製滑車があります。
    先端にはフックがあり、中には車輪があり、ロープを通して帆を張ったりする為のパーツとして航海には欠かせません。
    素材は外側は木(欅)で中は鉄という構成で出来ています。

    木部の加工は、兵庫区浜中町にある兵庫運河の側の工場で、50年以上3代にわたって受け継がれています。
    滑車の木材は、無垢(自然の物)なので安定供給が難しく波がある為、出荷の安定を保つために、沢山を在庫かかえ、材料の保管や資金面でも大変さを感じます。

    加工方法は複雑な構成になっている為に機械化は出来ず、一つ一つ職人の手作りになり、少々の個体差から温もりを感じたりもします。

    鉄は金平町辺りで鉄工所が加工をされていたのですが、職人の高齢化のために滑車金物を作り続ける事が出来ず廃業し、私が15年程前からこの仕事に携わる事となりました。
    私自身は神戸で生まれ神戸で育ち、地場産業に関われる事を誇りに思っており、木工所の方々とも一緒に支えていけたらと思っております。

    それぞれが出来る技術を出し合い、
    一つの形にしていく事を喜びとして感じています。

     

    淵上俊介|F:machine / 機械メンテナンス・アイアン製作

    神戸市須磨区生まれ。
    2003年、垂水区にて木工機械を主とした機械屋「F:machine」を設立。2015年、長田区に事務所を移し、機械修理や鉄加工の業務をおこなっている。主に加工業者との取引きで、家具・建具・建築・梱包・船舶・靴・DIYの機械や道具の販売や修理を取り扱う。

    掲載日 : 2022.10.26

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