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淵上俊介

十月三日(月)

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    - 神戸 × 木工 -

    下町日記という舞台を借りて、私の生活から見える神戸を、思いのままに綴ろうと思います。
    今日は「木工の話」。

    私は機械屋という職業をしていますが、
    主に木工機械の取り扱いをしています。

    木工機械というのは、
    木材を加工する機械で、
    建築・家具・建具・梱包・船舶などなど…
    約50種類くらいあると言われ、木材加工業者によっても機械の選択は様々で、
    地域によっても違いがあり、機械の大きさや馬力などその環境や状況に応じて選択肢は異なります。

    私が大事にしている事は、
    「機械と機会」という言葉。

    機械に出逢えて人にも出逢える。
    人も機械も個性があり、その人に合った最良の選択を届ける木工機械屋。
    そうなりたいと思っています。

    昨今、木材加工業者の廃業が相次ぎ、
    私たちは年間5社くらいの廃業に伴う機械の処分作業をしています。
    他でも廃業は良く耳にしますが、開業したという話はゼロと言っていいほど耳にしない。

    このままで良いのか、
    ここ数年は自問自答の日々でした。

    しかし、
    「木工を始めてみたい」とか、「何かをチャレンジしたい」という若い世代は必ず居るし、始めたいという気持ちを持つのは凄く大事だと思っています。

    最近、自分の中で一番意識している言葉「伝える」。
    その言葉を念頭に、自分に何か出来ないかなと考え、「スタートアップ出来る木工所」を作ろうと思いました。
    始めるにあたって壁となる機械設備と建物設備を支援出来れば、少しでもやりたい夢に近づくんじゃないかと思い、来年1月スタートを目標にこれから準備していきます。

    スタートアップさせる木工所の工場外観

    「伝える」には様々な方法はありますが、
    きっかけを作る事で伝えていければと思っています。

    スタートアップさせる木工所の内装工事前

     

    淵上俊介|F:machine / 機械メンテナンス・アイアン製作

    神戸市須磨区生まれ。
    2003年、垂水区にて木工機械を主とした機械屋「F:machine」を設立。2015年、長田区に事務所を移し、機械修理や鉄加工の業務をおこなっている。主に加工業者との取引きで、家具・建具・建築・梱包・船舶・靴・DIYの機械や道具の販売や修理を取り扱う。

    掲載日 : 2022.10.25

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