• twitter
  • Instagram
  • facebook

神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

下町日記

トダユカ

一月十日(月)

2022.02.07

今日は晴れの日。
久しぶりに気持ちの良い青空。
成人式もあって、いつもより賑やかな御崎公園。

この公園内に広々とある芝生。

障子紙くらいのおっきな紙を持って、
子どもたちとお絵描きしたり、
夕飯用の手巻き寿司の材料を運んで、
夜ご飯ピクニックしたり
早朝集合して近所のママとヨガしたり、
気持ちのよい空の下で、ふと思い立った事をのびのびとさせてもらっている。
我が家から庭のような近さというのも有り難い。

今日は子供たちと凧揚げをする事に。

昨日、私がアトリエで制作している間、
長男(8歳)と次女(4歳)が自宅で凧づくりをしていたようでその作品を見せてくれた。
ビニールの袋に、二人で飛行機の絵を描いて、
長男がストローと毛糸を取り付けた即興の凧。
飛ぶかどうかは謎だけども
このセンス、発想、なんともスバラシイ!
合作ってのもオモシロイ!

そして今日、その凧を飛ばしてみるも、思うようには飛ばないようだ。
次女が保育園でつくってきた凧はグングン空へ上がるのに。

「改良や!」と息子は帰宅し(私はそのままアトリエへ)凧に描いた絵の輪郭をハサミで切って軽量化を試みたようで再び公園へ。しばらくして、

「うまく飛ばへんかった〜。ぐるぐる回って突っ込んで、落下や〜。世界でいちばん凧作りの才能ないわ〜。」
としょげにしょげて大粒の涙をボロボロ流しながらアトリエの階段を上ってきた。
「〇〇(妹)の凧みたいなカタチに変えてみる?」と聞くと
「同じのにはしたくない!!そんなん、おもしろくない!怒」
「ああ、凧高く飛ばしたい!!」と隣でグズグズ言い始める。

私、じぶんの制作したいんだけどな〜。。
近くのヤマダ電機に売ってる凧を買いに行こうかという考えが浮かぶも、
「あかん!ここで買いに走ってはならぬ。ものづくり魂や!」
と今日の自分の制作はあきらめて
長男と一緒に、スマホの検索を頼りに凧づくりをする事に。

私は自分の凧に「タコ」を描いたら、息子は
「イカにしよー」「イカドロボウにしよー」って。
わきゃわきゃとつくった。

しかしながら完成した凧は思うようには飛ばなかった。

それでもいいのだ。
つくってみること。手を動かすこと。
おまけに一緒につくる時間を楽しく共有できたら
バンバンザイだ。よね?

登場人物

トダユカ | 切り絵作家

結婚を機に神戸市兵庫区の和田岬に住む。切り絵を中心としたものづくりをしている。夫は御崎公園すぐ近くで豆醍珈琲を営む。その二階のアトリエで制作。3人の子供の母でもある。 

下町日記 一覧へ