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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

下町日記

田岡和也

十月三十一日(日)

2021.11.06

畑へ。

かくかくしかじかの事情で、新型コロナが流行しだした20年春までの2年半の間
神戸を離れ、福岡県で1人生活をしてました。

福岡生活で、出会ったZ世代の女性アーティストAさん。
彼女はファッションと畑を真剣にやっていて
古着リメイクや、謎の野菜トレーディングカードなんかも作ってて
危機感持ちながらも、自然を楽しみながら悩み考える姿勢には
ただ脱帽するばかりで、自分の自然観の意識の低さを恥ずかしくさえ思って。
Aさんの作品と思考や、それら取り巻く環境との出会いが
自身の日常の生活、絵の制作スタイルを捉え直すきっかけとなり、
今、折紙とマーカーで描いている「兵庫景」シリーズの作品が誕生。
日常を問うという事。

福岡生活が終了し神戸に戻ってきてから、コロナ禍の外出自粛と
「とりあえず野菜育てたらええやん。」と、妻の一言が
畑するのを後押ししてくれて、今年3月から始めた小さな畑。
自宅から10㌔離れた場所にあるので、早朝、新長田の商店街をチャリで駆け抜ける。
中学生の息子の食農教育に。とかも思ってたけど、全くもって興味しめさないので
無理に連れて行く事はせず。
収穫した野菜は食卓に並び「穫れたん?うまいやん。」と、結構食べてくれている。
もうそれで十分。 
週末に1人、畑であれやこれや考えて。また、時にぼうっとするのがとても贅沢で。
相手は自然、上手くいかない事のほうが多いけど、圧倒的に楽しいが勝る。
小さな畑での出来事も、食料自給率向上の一端そのまた一端を
担ってると思えばなんだか胸張れるし、これからも畑するの頑張れそう。
なんせ楽しい。そして野菜は美味しい。 

登場人物

田岡和也

和田岬在住。折紙とマーカーで絵を描く。
主な展覧会として「マイホームユアホーム」(芦屋市立美術博物館)、「兵庫景」(兵庫図書館)、 「六甲ミーツ・アート2020」、「下町芸術祭」など多数。最近は登山と家庭菜園に没頭中。「デカい金時芋育ちました!」 

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