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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

下町日記

田岡和也

十月三十日(土)

2021.11.05

「屁、屁出ちまた。市のシワがワシの下町。でへへ。」

「長田。てめ~。決めてたがな。」

「ワダミ。密は、初耳だわ。」

ふと思い付いた【下町回文】
シタマチコウベのWEBサイトで、下町をテーマにした回文を募集する企画
してもいいかも。って、誰が考えて応募してくるんやっ!
でも、下町回文が沢山集まったらオモシロいし、嬉しいな。

心の中では、黄昏を待たずに(チャゲ&飛鳥)がエンドレスリピートしているものの
奇麗な金色が、だんだんと飲み込まれて、あっという間に静かな漁師町へと変化していく駒ケ林。

下町芸術祭が無事終了したので、アトリエコマに展示していた作品達の搬出。
会場の梁からテグスで吊り下げていた「下町商店街」は、夏の暑い日にこの場所で
エコール神戸の学生さん達と実施したワークショップで制作したもの。

どの作品も繊細で丁寧につくられていて味わいがあり、ドラえもんのスモールライトがあったなら
小さくなって商店街を散策し買い物したいなと思わせてくれるくらい素敵です。
そんな、過ぎていった夏の思い出を噛み締めながら、ひとつひとつ作品を取り外します。 近頃ちょっとした事で涙がぼろっと出る。エモーショナルなセンサーの分解能が高くなってきてるので。
エモいおっさん。よりかは、エロいおっさんでいたい。
気持ちだけはいつも黄昏を待てずに、ずっと前のめりでいたいもの。 

登場人物

田岡和也

和田岬在住。折紙とマーカーで絵を描く。
主な展覧会として「マイホームユアホーム」(芦屋市立美術博物館)、「兵庫景」(兵庫図書館)、 「六甲ミーツ・アート2020」、「下町芸術祭」など多数。最近は登山と家庭菜園に没頭中。「デカい金時芋育ちました!」 

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