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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

下町日記

横堀ふみ

十月九日(土)

2021.10.09

夏日のような晴れ。

5:00 走っても走っても会場に辿り着かない悪夢で、5 時前に目が覚める。しかも、蚊に2 カ所刺されて痒くて、二度寝できない。ここ数ヶ月、寝室では飛んでなかったのに、なんで今日なんだっ!

8:30子どもの登園準備をして、あとは旦那に頼んで家を出る。

11:00 DANCE BOX(以下、dB と表記)スタッフの田中、新家が事務所入り。
パッと打合せして、それぞれが動き出す。dB のよさはチームワークにあり。それぞれの持ち味が異なるので、任せること、任されること等の役割分担がはっきりしてきている。そして、本日からオープンした「民主化を奪われたミャンマー 生きるためのアート レジスタンス・ポスター展 with トークイベント」へ芳名帳を持っていく。私も主催者のひとり。カフェ・ナドゥリに到着すると、既にお一人ご来場の方が来てくださっている。

12:00 鉄人広場に集合。舞台は既に設置されていて、音響の仕込みが開始。ダンサーの立ち位置確認。それにしても、暑い。灼熱。鉄人プロジェクトの岡田さんと、暑過ぎるから、内容を見直さなあかんなぁと話す。

13:30 歌い手の3名(鉄板コテ之介さん・パクウォンさん・グェン・チャン・ティンさん)が順に入り、ソロの歌のリハーサルを行う。最後に、三名一緒に長田区公式エクササイズ「踊るまち新長田」の歌のリハーサル。今回、「踊るまち新長田」の韓国語版とベトナム語版をつくったので、日本語含めて3言語をMIX した生歌&ダンスでお披露目するのだ。

15:00 開会式、阪神虎舞のパフォーマンスで開始。ダイナミックに駈ける虎が二頭。子どもが近づいたり離れたり。お客さんとの言葉を発しない掛け合いを見るのも楽しみの一つ。新長田アートコモンズ実行委員長の小國さん、長田区長の増田さんのご挨拶が続く。

15:40 頃 歌い手3名のソロが順に。リハーサルはリハーサルであって、本番は全く別物である。最後に、「踊るまち新長田」。振付解説を間に入れて、さぁ皆さんもご一緒に! やはり、生歌とダンスは最高の組み合わせである。歌は空高く駆け抜け、ダンスは地面を踏みしめる。コロナ禍で萎縮し続けてきた心と体を解き放つような時間だった。さぁ「下町芸術祭2021」の始まりです!

17:00-19:00 山下残『そこに書いてある』手話グループの稽古。今日は舞台上で、照明を入れて行う。手話グループの皆さまに次にお会いするときは、本番前日です。

登場人物

横堀ふみ|NPO法人DANCEBOX プログラム・ディレクター

神戸・新長田在住。劇場Art Theater dB神戸を拠点に、滞在制作を経て上演する流れを軸に、ダンスを中心としたプログラム展開を行う。同時に、アジアの様々な地域をルーツにもつ多文化が混在する新長田にて、独自のアジア展開を志向する。ベトナム人の夫をもち、一児の母でもある。

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