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START UP BAR vol.2
「house next door」レポート

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    2025年5月25日、新長田にできた新たなアートスポット「house next door」を会場に、「START UP BAR vol.2」を開催。この日は、新長田での起業や活動に興味を持つ人々が10名以上集い、和やかな雰囲気の中で活発な意見交換が行われました。今回はその様子をダイジェストでお届けします。

    シタマチスタートアッププロジェクトが目指すもの

    イベントの冒頭、下町スタートアッププロジェクトの運営を担当しているDORの岩本順平さんが登壇し、プロジェクトの概要や新長田の魅力について説明。岩本さん自身、2014年から新長田に移住し、DANCE BOXの広報や下町芸術祭の運営に携わり、2017年から「クリエイティブの地産地消」をキーワードにCreative unit DORを新長田で設立。地域に根ざしたクリエイティブ活動を展開している新長田のプレーヤーの一人だそうです。
    ちなみに、新長田は最近、オープンする拠点やお店が増加していて、新たなチャレンジをする人々にとって、応援者や仲間を見つけやすい地域。プロジェクトでは、そういった人同士をつなげるコーディネートも大切にしています。新長田南地域が日常的に賑わう町であるために、起業意欲のある方をサポートし、地域内での空家・空き店舗の活用が進み、働く人や訪れる人が増えるという好循環を実現させることがプロジェクトの目的として置かれていることなども説明されていました。

    「house next door」という名の活動拠点

    続いて、今回の会場である「house next door」を運営し、シタマチスタートアッププロジェクトにも参加したダンサー・ダンスアーティストの中間アヤカさんが登場。岩本さんとのトークセッション形式で、自身の活動や「house next door」への想いを語っていただきました。

    中間さんは2012年にDANCE BOXが主催する「国内ダンス留学@神戸」の第1期生として、新長田をはじめて訪れ、そのまま新長田に住み続けているそう。現在では、ダンスアーティストとして、国内外のフェスティバルや劇場で活躍を広げています。
    「house next door」は、そんな中間さんが自身の創作活動の稽古場を探し始めたことがきっかけで生まれた場所。これまで稽古で使用してきた公民館やスタジオでは、時間制限があったり、美術品を保管できないといった課題があり、落ち着いて創作できる場所が欲しいという想いがあったそうです。その想いを様々な人に話す中で、シタマチスタートアッププロジェクトを通して、この長屋の物件と出会えたそうです。
    当初は自身の稽古場としての活用を考えていたそうですが、具体的にすすめていく中で、「街に開く」という要素が加わり、町の方々も使用することもできる空間となりました。また、隣接するもう一軒の長屋も借り上げ、全体を「house next door」と名付け、スタジオ棟とレジデンス棟という形でアーティストが寝泊まりしながら集中して創作できる環境を提供しています。
    「house next door」という名前には、「隣の家」や「ご近所さん」という意味が込められてるとのこと。地域の拠点として敷居の高いアートの場所ではなく、もっと身近で、地域の人の集まりにも使える場所にしたいという中間さんの想いが込められています。実際に、あるプロジェクトでは近所に住むベトナム人の子どもたちがV-POP(ベトナムポップ)のダンスを練習する場として活用されており、地域に密着した活動も展開中。

    「house next door」1年の軌跡と新長田に根差す理由

    2024年4月末にオープンして以来、多くのアーティストや地域住民から「ここで何かやりたい」という声が寄せられ、これまでに10組以上のアーティストが滞在・発表してきたとのこと。中にはドイツからのアーティストが来日ツアーの神戸公演を「house next door」でおこなうなど、国際的にも注目を集めています。
    中間さんは東京や海外での活動が多い中で、新長田に居続ける理由を「よそ者をよそ者のまま受け入れてくれる土壌がある」と表現。イベント当日にも新長田の魅力を感じるエピソードが。自宅からhouse next doorへの移動中、スカートが自転車のタイヤに巻き込まれて動けなくなったそうで、そのときにもすぐ見知らぬ地域のおじさんとおばさんが2人がかりで助けてくれたそう。この「お節介」とも言えるその温かい人情や助け合いの精神、そして、無理に地元に溶け込もうとしなくても受け入れられている感覚が新長田の魅力だと中間さんは語りました。
    そんな中間さんが、さらに一歩を踏み込み、場を持つという選択の上、生まれた「house next door」という場所。この場所から、どういった作品や活動が発信されていくのか、ぜひご注目ください。
    そして、下町スタートアッププロジェクトは、現在も参加者を募集中です。また、「START UP BAR」は6月29日にvol.3の開催を予定しています。下町の空き家や空き店舗を活用し、事業や活動をやってみたいという方はぜひご参加ください。

    START UP BAR vol.3の詳細はこちらから!

    掲載日 : 2025.06.10

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      プロモーション動画
      ver.2公開!

      2025.06.10

      START UP BAR vol.3
      開催!!(6月29日)

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