
2023年に始動したシタマチスタートアッププロジェクト。
空き家や空き店舗を活用し、新しい挑戦を後押しするこの取り組みから、新長田の住宅地で、空き家を買い取り、手しごとで整えた「ゆめみ堂」が動き出しました。
家族の誕生日会や試験的な飲食営業、お菓子づくりまで“やってみたい”を試すための間口の広いレンタルスペース。地域の暮らしと起業のあいだを繋ぐことを目指している看護師でもあるオーナーの亀村さんにお話を伺いました。
昭和レトロな一軒家で、夢の第一歩を応援。多目的レンタルスペース「ゆめみ堂」
新長田の路地裏にある、昭和の懐かしさが漂う一軒家。2025年11月「下町スタートアップ」の支援を受けてオープンした多目的レンタルスペース「ゆめみ堂」。 運営するのは、現役の看護師でもあり、以前から隣で防音レンタルスペース「SLOWHAND」を運営している亀村さんです。「ゆめみ堂」は、飲食店営業許可と菓子製造許可を取得しており、これから「食」で小商いを始めたい人のチャレンジの場としても注目されています 。
「もともとお隣が空き家になっていて、私が買わせてくださいと手を挙げたのが始まりなんです」と亀村さん 。 すでに運営していた「SLOWHAND」は音楽イベントなどが中心でしたが、コロナ禍を経て、もっと家族で集まれたり、子供たちが気兼ねなく遊べたりする場所が必要だと感じていたそうです 。
そこで「ゆめみ堂」は、家族での誕生日会や、大画面プロジェクターでの映画鑑賞など、よりプライベートで落ち着いた時間を過ごせる空間として整備されました 。

「小さく始める」を後押しする菓子製造許可
「ゆめみ堂」の特色はキッチンにもあります。 「趣味でお菓子を作っているけれど、マルシェやネットで売るには製造許可が必要。でも、いきなり自分の店舗を持つのはリスクが高いですよね。そうした副業や起業の『手前』にいる人たちを応援する場所を作りたかったんです」 。
実際、ここで試作や製造を行いながら、将来的に自分の工房を持つことを目指す方なども利用されているそうです 。定期利用のプランも用意されており、本業を持ちながら夢を叶えたい人々にとって、頼もしい実験場となっています 。
想いの詰まったDIY空間で、多世代の「やりたい」を応援する
室内はどこか懐かしく温かい雰囲気。実は、ここに置かれている家具のほとんどが、地域の人から譲り受けたものや不用品交換サイト「ジモティー」で集めたものだといいます 。
「昭和の家には、やっぱり昭和の家具が合うんです。閉店するお店から譲ってもらった椅子や、近所の方が『捨てるにはもったいないから』と託してくれた棚など、良いものを長く使い続けたいと思って」 。
亀村さんの本業である「看護師」としての視点も、この場所の運営には欠かせません。 「介護で困っている人が話せるスペースを作ったり、地域の介護タクシー事業者の横のつながりを作る交流会を開いたりと、医療や介護の隙間を埋めるような活動もここで展開しています」 。
また、意外なところでは若者の「推し活」需要にも対応。「推しカラー」のグッズを並べて祭壇を作り、誕生日会を開くといった使い方も歓迎しているそうです 。
高齢者の見守りから、起業家の支援、そして若者の推し活まで。「ゆめみ堂」は、昭和の面影を残す空間で、令和の多様な願いを叶える場として歩み始めています。

【店舗情報】
ゆめみ堂
住所:神戸市神戸市長田区日吉町4-3-14-1
電話番号:09097094879
メールアドレス:yumemido2025@gmail.com
サイト:https://slowhand.space/(SLOWHAND神戸&ゆめみ堂)
※もうすぐサイトを作り変えます
Instagram:@yumemi_do
掲載日 : 2025.11.28

