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神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン

シタマチコウベ

週刊下町日和

石山樹野 4th week

2020.04.27

何色にも染まらなくていい。私は透明がいい
透明は見たことがない。うしろの色をうつすばかり
でも、透明。
そういう所が私は好き

 

何者にもならなくていい。私は私だから。
役者だろうと介護する人だろうと、「石山樹野」という唯一無二の存在だ。
そんな自分を愛している

 

自信のない私を生活の中でそう思わせてくれる人が、このまちにいる

 

 

阪下滉成
このまちではぺぺと呼ばれている(昔ペペロンチーノを食べ過ぎて便秘になり救急車で運ばれたため、このあだ名が付いた)

 

神戸で生まれ育ち、このまちのことは知らなかったが、友だちに誘われてここに出逢ったという。

 

多世代型介護付きシェアハウス「はっぴーの家ろっけん」のオーナー首藤さんが私と滉成を繋げてくれた。
そしてお互いはっぴーに住み、なんやかんやで一年半生活を共にしている

 

 

詩を書いたり音楽を奏でる姿は、まるでムーミンに出てくるスナフキン。

 

お互い年齢が近く、好きなことも惹かれることも違うのですれ違うこともあるけれど、
人生の悩みや感じていることを話したりするには、とても頼りがいがある。
そんな大切なソウルメイトだ

 

 

彼は海や宇宙と繋がっている人だと思う
鯨を愛し、
地球にいる色々な生命を感じながら自分の中にある風景を、絵、音楽、写真や詩で表現している
彼の体の中はどんな生命が潜んでるんだろう。

 

 

お互いこれからどうなっていくかなんてわからない。
違うところを向いて生きていても、最終的にバラバラになったとしても、
今をともに生きていたことは変わらない。
私は彼が綺麗な瞳で笑ってくれるだけで、幸せだ。
それと同じように私も笑っていたい。

 

滉成が大好きだ

 

all photo by 岩本順平

《4月紹介》4月担当のアーティストは、長田区に在住の石山樹野さんです。 |1999年生まれ。大学をドタキャンし1人旅をはじめ、このまちに出逢う。そしてこのまちの介護施設はっぴーの家ろっけんにて働きながら同時に舞台活動にも挑戦中。

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