神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン シタマチコウベ

  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • facebook

神戸の新しい魅力に出会うウェブマガジン シタマチコウベ

Shitamachi NUDIE

下町の人たちのインタビュー記事です

今夜、下町で

下町の飲み歩き日記です

下町くらし不動産

物件情報やリノベーション事例を紹介します

下町日記

下町に暮らす人たちに日記を書いてもらいました

下町の店≒家

下町ならではの家みたいな店を紹介する記事です

ぶらり、下町

下町の特集記事です

下町コラム

下町の「あの人」が書く連載記事です

Shitamachi Chemistry

下町の「あの人」×「あの人」の科学反応を楽しむ企画です

下町ギャラリィ

インスタグラムで#シタマチコウベをつけている投稿を紹介します

ワタナベランド 1st week

    この記事をシェアする

    《2月紹介》
    下町日和第6弾はイラストレーターのワタナベランドさん。
    1999年に美術学校を卒業して以来、ツールにこだわらず何かを作り続けています。意図していない美しさを見つけるのが好き。何かと何かの合間にある言葉にできないものを実現したいと思っています。質感フェチであり、根っからのお酒好き。

     

    この下町日和のお話を頂いてから数日。

    スーパーで買ってパックに入ったままのお刺身をチューハイ片手につついていると、TVからクリスマスソングが流れてきた。
    もうそんな季節なのか―と思った途端、既視感のような感覚に陥り、かつてわたしには1人暮らしをしている祖母の家に通っていた時期があって、その家でおつまみをつついていたそのときの風景が、目の前の景色と重なった。

    よく覚えている風景がある。
    大正筋の入口が左手に見える、2号線の夜の歩道。

    納品の帰りであったり、友だちと飲んだ帰りであったり、何かと外出先から帰るときがほとんどで、祖母に電話1本かけては、わたしはたいていワイン1本とおつまみを買って、祖母の家によく通っていた。

    祖母は、祖父とともに仮設住宅での生活を終えてそのマンションに住んでいたけれど、数年後に祖父が亡くなって、それからは1人で住んでいた。

     

    駅を降り、広場を通り過ぎ、なんとなく商店街を通らずに、2号線まで歩く。
    向こう側に見える神戸飯店の看板。
    それとは反対側の建物が祖母の住むマンションだった。

    若くて中途半端で、混沌としていた20代後半。
    祖母は、1人暮らしをしていたわたしにとって都合のいい友達のような存在だったのかもしれない。
    その時わたしは25歳、祖母は68歳だった。

    そういえばあの頃1年ほど、わたしも長田区に住んでいたんだっけ。
    15年以上前のお話。

     

    掲載日 : 2020.02.07

      この記事をシェアする

      記事一覧

      新長田でスタートアップしませんか

      2024.11.14

      十月三十日(水)

      2024.11.13

      十月二十七日(日)

      2024.11.12

      十月二十二日(火)

      タグ一覧