
2023年度から始まった「シタマチスタートアッププロジェクト」。
新長田にある空き家や空き店舗を活用しながら、新しく事業や活動を始める人を支援する取り組みです。
物件の紹介やコーディネート、地域のプレーヤーとのつながりづくり、空き家改修への補助など、いくつかの形で挑戦を支えてきました。
2026年3月14日。
そのプロジェクトから生まれた拠点を歩いてめぐるツアー「START UP TOUR」を開催しました。
集合は丸五市場の中にある「丸五Spice up」。
土曜日の昼、市場の通路には買い物に来た人と、これからツアーに参加する人たちの姿が入り交ざっていました。
今回の参加者は約10名。
新長田で事業を始めたい、あるいは拠点を持つことを考えている方たちです。
簡単なオリエンテーションのあと、歩いてまちへ出ます。
この日めぐったのは、次の6つの拠点です。
・丸五Spice up
・house next door
・アーツ新長田
・ナガタbond
・なすび
・ふつか
それぞれの場所では、実際に拠点を立ち上げた方が案内役を務めてくださいました。
たとえば、丸五市場の中にある「丸五Spice up」。
昭和の空気が残る市場の一角に、スパイス料理の店が開いています。2024年にオープンしたこの店ではスパイスカレーを提供しながら、ケータリングの依頼があると市場の焼きそば屋やキムチ屋の食材を使った料理を出すこともあります。市場の中に、少し新しい流れが生まれています。
丸五市場と本町筋商店街のあいだの路地にある「house next door」。
長屋を改装して生まれたスペースで、ダンサーの中間アヤカさんが立ち上げました。稽古やミーティング、パフォーマンス、海外アーティストの滞在制作などに使われています。路地に大きく開いた窓から、通りの気配がそのまま室内に入ってきます。

そのほかにも、長屋を改装したアートスペース「アーツ新長田」、
廃材や端材を使ったものづくりの拠点「ナガタbond」、
夜22時から灯りがつく深夜食堂「なすび」、
そしてシルクスクリーン印刷の工房「ふつか」。


どの場所も、もともとの建物の時間を少し引き継ぎながら使われている様子がありました。
ツアーでは、リノベーションの方法や開業までの経緯、日々の運営について、それぞれの拠点の方から話を聞くことができました。
参加者からも具体的な質問が出て、各場所で立ち止まりながら話を聞く時間が続きました。
歩いて回ると、拠点どうしの距離もよくわかります。
市場から路地へ、路地から長屋へ。
新長田のまちは歩いて回れる距離に拠点があり、活動する人どうしの交流も生まれやすい場所です。物理的にも、心理的にも、距離の近さを感じる時間でした。
シタマチスタートアッププロジェクトでは、空き物件の紹介、地域プレーヤーとの交流、空き家改修費用の支援などを通して、新長田での新しい挑戦をサポートしています。
なお、令和8年度の募集については、4月以降に神戸市ホームページで発表予定です。
新長田で拠点づくりや事業を考えている方は、ぜひ今後の情報もチェックしてみてください。

掲載日 : 2026.03.24

